花嫁のれん #13【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】 2015.01.21


(志乃)今日から私に新しい役目が回ってまいりました。
(房子)じゃあ知らないんだ?
(房子)大女将が女将塾反対してるっての。
(志乃)あなたは一度女将失格の烙印を押されとる身です。
一からのスタートではありません。
ほの一歩の手前。
いや。
ずーっとずーっと手前からのスタートです。
(真知子)えーっ!?
(志乃)「えーっ!?」やありません。
(志乃)ほの気合を存分に見せまっし。
(真知子)はい。
(房子)ここ掃除したの誰?
(佑美)はい。
私ですが。
(房子)また佑美さん。
全然駄目。
何度言ったら分かるの?やり直し。
(佑美)はい。
(房子)香さんも手伝う。
(香)はい。
(和代)助かるわね。
塾生の皆さんがよく働いてくれて。
(弘美)ホント。
(弘美)この調子なら私有休取っちゃおっかな。
ねえ?真知子さんいないけどどうしたの?真知子さんならね個別指導。
(和代)えっ?
(辰夫)おっ?何してんの?ああ。
板長。
大女将の言い付けでこれから毎日習字の練習をするようにと。
(辰夫)ああ。
習字な。
どれ?えっ?「いろはにほへと」?小学生やね。
はい。
「千里の道も一歩から」ではなくそのずーっとずーっと手前のスタートからだって。
(辰夫)大変やね。
よし。
(宗佑)暇だ。
(メールの着信音)
(宗佑)あっ。
奈緒子。
「こっちは大丈夫」「お母さんもリハビリやる気になってくれたから」うん。
「それでお店の方はどう?お客さん来てくれてる?」「ああ。
大繁盛」「忙しくててんてこ舞いだよ」「お客さん並んでるからまたね」と。
並んでねえっつうの。
ここからしっかりとはねる。
ほしてここから曲げて少し下がり気味に止める。
いいですか?はい。
何ですか?この「へ」は。
ハァー。
まったく。
これでは手習いを始めたばっかりの子供の習字や。
まったくなっとらん。
すみません。
あしたもう一度「いろはにほへと」のやり直し。
えっ!?「えっ!?」やありません。
覚悟の気合を込めまっし。
はい。
ハァー。
(弘美)うーん。
たまってるたまってる。
(知子)最近増えるの早いよね。
(和代)佑美さんよ。
部屋付きになるといつも男性のお客さまから心付けもらってるみたい。
(弘美)やっぱり男受けするんだ。
グラビアアイドルしてただけはあるわよね。
(知子)けど房子さんはよく思ってないみたいよ。
(弘美)うん?
(知子)ほら。
今日の掃除のときも佑美さんにきつく当たってなかった?
(弘美)当たってた。
何度も何度もやり直しさせられてた。
・失礼します。
(弘美)どうだった?お習字の方は。
いやぁ。
まだまだこれからのようです。
(弘美)うん。
その感じだとそうだわね。
したらさあんたもさ早く部屋付きになってこの貯金箱に貢献してよね。
何ですかそれ?これはねお客さまから頂いた心付けをこうしてみんなでためてるの。
休憩で食べるお菓子買ったり慰安旅行の足しにしたりするのよ。
あれ?そういえばまだ一円も入れてないの真知子さんだけじゃない?
(知子)ふーん。
あっ。
あれ?ねえねえ。
何かさコツでもあるの?心付けをもらう。
(佑美)別にそんなのないけどいいですって言っても受け取るように言われて。
(京子)いいわね。
男性にこびることが上手な人は。
(久美子)接客業は向いてると思うけどわざわざ老舗旅館の女将じゃなくてもいいんじゃないの?ちょっと。
そんな言い方しなくても。
(香)そうよ。
(京子)あら。
ホントのこと言ってるだけよ。
(久美子)元グラビアアイドルだからっていい気になってるんじゃないの?
(綾)グラビアアイドル?佑美さんが?
(京子)そうなのよ綾さん。
それでネットで検索してみたの。
(久美子)水着写真も載ってたわよね。
ビキニの。
よくもまああんな小さいの着てカメラの前に立てたもんだわ。
感心しちゃった。
昔のことでしょ?今はこうやってみんなで女将修業頑張ってる仲間なんだからそんな言い方しなくったって。
(佑美)いいの。
真知子。
でも…。
(佑美)ホントにいいの。
グラビアアイドルしてたことは事実だし。
そしてあの怪しげな2人連れの男たちがやって来たのでございます
(木村)ごめんください。

(房子)はい!いらっしゃいませ。
ご宿泊のお客さまでございますか?
(木村)ええ。
昨日予約しました木村です。
(房子)あっ。
木村さまと中島さま。
ああ。
お待ちいたしておりました。
どうぞどうぞ。
早速お部屋の方にご案内を。
あのう。
(房子)はい。
(中島)ここの仲居さんに石野佑美さんって人いますよね?はあ。
おりますが?その人にお世話お願いできますか?ああ…。
(房子)ったくもう。
ここを何だと思ってんだろう?キャバクラか何かと間違えてんじゃないのかな?
(増岡)そんなにかっかされてどうしたんですか?今みえた若いお客さまがさ…。
いやいや。
まあ悪いのはお客さまではないのですけれども。
ああもう。
元グラビアアイドルなんかをさ塾生にするからこんなことに。
(増岡)ああ。
はい…。
ではごゆっくり。
失礼いたします。
(木村)ねえ。
佑美さん。
(佑美)はい。
(木村)いつからここで働いてんの?女将になりたいんだってね?何でそんなこと思ったの?えっ?どうかしたの?あっ。
ねえ。
今いらしたお客さまなんだけど…。
あっ。
ううん。
何でもないの。
うん。
(辰夫)哲。
先付けや。
健太。
わん物。
(健太)今できるところです。
(辰夫)はい。
(哲)お願いします。
(一同)はい。
(和代)気を付けて。
じゃあ佑美さん。
京子さんも。
(京子・佑美)はい。
(知子)じゃあ綾さん。
はい。
(綾)はい。
(弘美)じゃあ香さん。
久美子さん。
(久美子・香)はい。
あのう。
私は?
(弘美)あんたはまだ。
大女将のお許しが出てないんだから接客はいいの。
(弘美)食器でも磨いといて。
はい。
(弘美)はい。
いきましょう。
(久美子・香)はい。
さすが老舗旅館の娘さんや。
何にも言うことはありません。
はい。
あのう。
大女将。
何や?今後綾さんは私が担当させていただいてもよろしいでしょうか?えっ?いや。
仲居頭の私がじかに指導させていただきたいと。
ああ。
ほうやね。
房子さんくらいでないと綾さんには物足らんかもしれんね。
ほならほうしてください。
ありがとうございます。
これでいいかな?・
(房子)お嬢。
お嬢。
これからは私がお嬢の担当になりますから全てお任せください。
板長。
(辰夫)はい。
桐の間の町村さまお帰りが予定より早うなるそうです。
そろそろ支度お願いできますか?はっ。
承知しました。
大丈夫だな?
(健太・哲)はい。
あのう。
大女将。
はっ?あのう。
私もそろそろ食事のお運びをさせていただけたらなと。
はあ?あなたねお客さまの前でお盆をひっくり返したんはつい1週間前のことや。
そんなお人に運ばせることはできません。
ほれよりまずは書のいろは。
きちんとした字も書けんのにお客さまの前に出るなど言語道断です。
ほならよろしくお願いします。
(辰夫)はい。
まずは辛抱第一や。
ほのうちいいこともある。
はい。
(佑美)あのう。
お客さま。
(シャッター音)
(木村)何枚かいいでしょ?
(中島)かぐらやの記念にさ。
(佑美)あっ。
ですがあのう。
今仕事中ですし。
(シャッター音)
(木村)何言ってんの?それが仕事だったくせに。
(佑美)えっ?グラビアやってた石野佑美さんでしょ?あっ…。
(木村)今企画立ててんだよ。
「あのときのグラビアアイドルたちは今」ってね。
みんな懐かしがるよ。
(哲)すいません。
手伝ってもらっちゃって。
いいの。
食器ももう全部拭いちゃったしほかにすることないんだもん。
あっ。
じゃあこれ裏に出してきますね。
(純)お願いします。
行ってきます。
(健太)ありがとうございます。
(哲)お願いします。
よし。
OK。
佑美?あっ。
どうかしたの?こんなところで。
真知子。
えっ?東京から来た雑誌の記者とカメラマン?うん。
私が今老舗旅館で女将になるために修業してることを記事にしたいって。
それで写真も撮られて。
そう。
でも別にいいんじゃないの?悪いこと書かれるわけじゃないだろうし。
嫌なの。
えっ?もう写真を撮られることも雑誌に載せられることも。
それでなくても元グラビアアイドルだって房子さんや塾生の人の中にもいいように思ってない人もいるし。
はあ。
なのにもしまたそんな記事が載ったりしたら…。
分かった。
私が写真を取り返して記事にしないようにお願いしてくる。
えっ?梅の間だったわね?ああ…。
(増岡)あっ。
真知子さん。
シーッ。
(増岡)シーッ?ああ。
また何かやらかさなきゃいいけど。

(弘美)失礼します。

(鼻歌)失礼します。
(弘美)真知子さん。
夕食の片付け終わったらまた靴磨き…。
えっ?えっ?えっ?えっ?えっ?佑美さん。
(佑美)はい。
あのう。
真知子さん知らない?
(佑美)あっ。
はい。
姿が見えないと思ったらいつも何かしでかしてるんだから。
ったく。
どこ行った?あいつ!お願いします。
佑美さんのこと記事にはしないでください。
(木村)そんなこと言われてもこちらも仕事なんで。
でも本人が嫌がってるんです。
こういうのってプライバシーの侵害なんじゃないですか?
(木村)だからちゃんと断りましたよ本人に。
「載せる」って。
そんな。
(弘美)ねえねえねえ。
(知子)うん?
(弘美)真知子さん見なかった?
(知子)ううん。
見ない。
(弘美)えーっ。
どこ?もう。
・ちょっと。
それはないんじゃないですか?真知子さん。
本人が過去のことは忘れたいって言ってるんです。
だからお願いします。

(弘美)失礼します。
どうして勝手なことするのよ!お運びもまだなのにお客さまのお部屋に入るなんて。
すいません。
あのね…。

(戸の開く音)
(弘美)あっ…。
(房子)どうしたの?
(弘美)房子さん。
(房子)また真知子さんが何か?
(弘美)いえいえ。
何でも。
(弘美)ちょっと待ってようかな。
(弘美)あっ。
結構福耳。
今回のことはもういいから。
このことがバレたらあんたを担当してる私まで叱られるんだからね。
は…はい。
(弘美)ハァー。
ごめん。
写真返してもらえなかった。
こっちも仕事だからって。
(佑美)いいの。
ありがとう。
(香)でも本人が載せないでほしいって言ってんのに勝手に記事にするなんて。
あっ。
それってひょっとしたらさ2人組の男なんじゃない?片っぽこうやって首からカメラぶら下げた。
そうだけど。
(宗佑)あいつらだ。
いや。
こないだね何かここら辺に老舗旅館ないかとか人を捜してるとか変なこと言ってくるなと思ったんだけど。
あれか。
佑美ちゃんのこと捜してたんだな。
それでかぐらやを突き止めて来たんだ。
(宗佑)うん。
(香)お客さまとして来られたら追い返せないもんね。
嫌なやり方。
同じ取材でも正々堂々とすればいいのに。
(宗佑)ホントだよな。
うん。
しかし記事にするっつってもさまあ元グラビアアイドルが今は女将修業中とかそんなことなんだろうし。
まあ別に大したことないっちゃ大したことないとは思うんだけどね。
私もそうは言ったんだけど。
(宗佑)うん。
(佑美)私人生やり直したくてここに来たのに。
えっ?どういうこと?話してみて。
私たち何かの縁でこうやって一緒に修業をしてる仲間じゃない。
ねっ?
(香)うん。
そうよ。
話して。
話してみろって。
(佑美)うん。
私ね学生のころもOLしてたときもいつも周りの女性から「女を武器にしてる」って言われ続けてきたの。
(佑美)でもそれも本当のこと。
入社試験でもたいていは男性社員が面接するでしょ?受けた会社のほとんどから採用通知が届いたし入社してからも上司にひいきにされたのも事実。
でもだからこそ余計仕事で頑張って認められたいって仕事に役立つ簿記の資格や秘書検定もちゃんと取って。
でも任された仕事をやり遂げても評価されるどころか「女を武器にしてよくやるね」って。
前にグラビアアイドルしてたこともすぐに広まって。
そしたらますます周りの女性からの目もきつくなって。
上司にセクハラを受けてるって相談しても誰も真剣に話なんか聞いてくれないし。
それも私に隙があるから私の責任だって。
そんな…。
(佑美)そんなとき女将塾の募集を見たの。
女将なら一人の女性として自立した女として誰もが認めてくれる。
生きていける。
そう思って。
それで女将と書いて「女の将」それを覚悟の言葉にしたんだ?そうだったんだね。
(佑美)うん。
だから女将塾の塾生に受かったときはホントうれしかった。
けどやっぱりうまくいかないね。
こんな記事が載ったらまた以前とおんなじような目でここでも見られちゃう。
会社を辞めたようにここも辞めるようなことになったら私もうどうしたらいいのか…。
(佑美)これからの自分の人生全てを懸けるつもりでやり直してみようってそう思ったのに。
佑美。
あしたもう一度あのお客さんに話しに行ってみよう。
(佑美)えっ?今の佑美の気持ちをちゃんと伝えるのよ。
そうしたら分かってくれるかもしれない。
(佑美)でも…。
やってみないと分からないじゃない。
私も一緒に行くから。
(香)うん。
私も一緒に行く。
(宗佑)うん。
相手だっておんなじ人間なんだしさ気持ちで伝えれば何とかなるかもしんねえよ。
俺も一緒に行く。
宗佑さんはお店があるから。
ああ。
そっか。
今日も閑古鳥のこの店があったよ。
私たちだけで大丈夫。
(香)うん。
(宗佑)頼んだぞ。
なっ。
うん。
ねっ?
(佑美)ありがとう。
真知子。
香。
よし。
今夜は俺のおごりだ。
もう小籠包死ぬほど食ってってくれ。
やった。
いいんですか?
(宗佑)ああ。
もうこんなに売れ残ってんだしさ。
それにこんなカワイイ子がけなげにやり直そうとしてんだよ。
そしてそれを支えるこのカワイイ仲間たち。
何だこれ?いい話じゃねえかよ。
もう頑張って作るからな。
こよいの小籠包は一味違うぞ。
(香)えーっ?やった。
いやぁ。
もう食べ方あるんですよね?
(宗佑)そうそう。
ちょっと真知子先生に教わってください。
(香)何何何?もう知ってんの?ぴゅってやってぴゅーって食べて。
ですがその翌朝…
行くわよ佑美。
(佑美)うん。
(香)大変。
あのお客さまけさ早くに朝食も食べずにお帰りになったみたいなの。
えっ?
そして数日後…
また何か?
(房子)あった?
(弘美)見た?見た?
(知子)何?何何?
(弘美)ほら。
(和代・知子)えーっ!?
(弘美)ねっ?ねっ?
(房子)騒々しい。
(和代)うわ。
(房子)ったくもう。
先輩の仲居がそんな状態だったらさ塾生の人たちに示しがつかないでしょ?
(弘美)すいません。
(房子)ったくもう。
(弘美)あのう。
でも…。
(房子)うん?
(弘美)これ。
(房子)何?これは?佑美は?今大女将に呼ばれたの。
えっ!?2015/01/21(水) 13:30〜14:00
関西テレビ1
花嫁のれん #13[字][デ]【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】

奈緒子(羽田美智子)は『金沢女将塾』を志乃(野際陽子)に託し母の看病のため実家へ。真知子(矢田亜希子)ら塾生は志乃と房子(沢田雅美)の厳しい指導で修行に励むが…

詳細情報
番組内容
 女将はキレイな字が書けなければいけないと、志乃(野際陽子)は真知子(矢田亜希子)を母屋へ呼んで書道の個別指導を始める。いろはにほへと。きちんと文字が書けるようになるまでは接客など言語道断と厳しい志乃。
 佑美(川村ゆきえ)に対する房子(沢田雅美)の態度は日増しに厳しくなる。ついに、佑美のすることなすこと何でもいやらしいと、房子は文句をつけ始めるのだった。
番組内容2
 そんな中、佑美のことを伝え聞いた雑誌の記者とカメラマンが「かぐらや」を訪れ、嫌がる佑美に無理やり取材をする。話を聞いた真知子は感情的になり、雑誌記者の部屋に乗り込んで…。
出演者
神楽奈緒子:羽田美智子
神楽志乃:野際陽子
片瀬真知子:矢田亜希子

宮崎 綾:原田佳奈
白山 香:広澤 草
石野佑美:川村ゆきえ
神楽翔太:草川拓弥
神楽 幸:木村真那月
 ・
神楽宗佑:津田寛治
小島房子:沢田雅美
神楽辰夫:山本 圭 ほか
スタッフ
原作・脚本:小松江里子
演出:村田忍
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
伊藤一尋(テレパック)
沼田通嗣(テレパック)
東田陽介(テレパック)
音楽:富貴晴美
主題歌:東方神起「サクラミチ」(avex trax)
エンディングテーマ:東京カランコロン「夢かウツツか」(avex trax)
制作著作:テレパック
制作:東海テレビ
ご案内
【花嫁のれん・女将検定】
1月5日(月)〜1月23日(金)の放送で、毎日1問、女将になるためのクイズを出題。正解数に応じて番組オリジナルグッズが抽選で当たる!詳しくはドラマ放送中にdボタンを押してね!【公式サイトURL】http://tokai−tv.com/hanayome4/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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