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 ヨルダン国営テレビは28日午後1時(日本時間同8時)過ぎ、同国メディア担当相が、「イスラム国」に拘束中のヨルダン軍パイロット、ムアーズ・カサースベ中尉が解放されれば、サジダ・リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると述べたと報じた。後藤さんについては言及していないが、ヨルダン政府が近く声明を出すとの地元報道もある。

 両国政府は連携の努力を続けており、後藤さんの解放をめぐって情勢は緊迫している。

 ヨルダン議会下院のマナシール外交委員長は27日、「イスラム国」が新たな画像を公開した後に朝日新聞の取材に応じ、リシャウィ死刑囚を釈放する代わりに、後藤さんとカサースベ中尉の解放を求める「2対1」の交渉を続けてきたことを明らかにした。

 一方、「イスラム国」は後藤さんとリシャウィ死刑囚の「1対1」の交換を要求していた。