(戸川)皆さん年末年始はどうでしたか?クリスマスやお正月で楽しかったでしょう。
(まる子)楽しかったよね。
お正月もクリスマスも。
(たまえ)うん。
お年玉ももらえてうれしかったな。
・
(椅子を引く音)
(まる子・たまえ)んっ?
(藤木)僕はお年玉を落としてしまいました。
えっ?
(一同)えー!?おとといプラモを買いに行く途中で落としたんです。
お年玉2万3,000円全部なくしました。
もしも誰か見つけたらどうか僕に届けてください。
お願いします。
見つけた人はすぐ藤木君に届けてくださいね。
藤木君見つかるといいですね。
(泣き声)はい…。
ホントにホントに見つかりますように!藤木元気出しなよ。
出ないよ…。
(山根)だろうね。
もしも自分がお年玉を落としたりしたら…。
たぶん胃腸の痛みで学校を休むよ。
藤木君かわいそうだな。
(永沢)だからって僕らは何もしてやれないし正直言って新年早々こんな迷惑な話を聞かされて迷惑さ。
うっ…。
藤木もしかしたら家の中にあるかもよ?あたしも前に通帳なくしたんだけど家の洗面所にあったんだ。
僕の場合は間違いなく外で落としたのさ。
家の中で見つかった人はいいな。
あっそうだ。
交番へは行った?もしかしたら届けられているかもよ。
もうとっくに行ったさ。
届けられたら連絡してくれるって。
そっか。
じゃあまだ連絡来てないんだね。
来るといいね。
うん。
自分みたいなひきょうじゃなくて善人が拾ってくれるといいな。
(山ちゃん)あ〜!おいヒロシ刺し身の盛り合わせも食おうぜ。
(ヒロシ)えっ!刺し身の盛り合わせ?高いぞ。
いいんだよ。
今日は俺のおごりだ。
親父刺し身の盛り合わせくれ!
(店主)はいよ。
(山ちゃん)ヘヘヘ。
何かおごってもらって悪いな。
いいんだよ気にすんな。
俺さ今日財布拾ったんだ。
2万3,000円も入ってたんだぜ。
年明け早々景気いいだろ。
だからおごってくれたのか?
(山ちゃん)そうだよ。
おでん屋の代金3,000円くらい安い安い。
おい交番に届けないと駄目だろ。
何だよ固いこと言うなよ。
固くねえよ。
普通だろ。
交番へ行こうぜ。
しょうがねえなぁ。
でも3,000円使っちゃったけどどうする?う〜ん…。
3,000円も本当は返した方がいいけどな。
おっ!おい拾った人は1割もらえるんだ。
3,000円はお礼ってことでいいよな?1割だったら2,300円だろ。
700円多いぞ。
(ヒロシ)ただいま。
藤木がねお年玉が入ってる財布なくしたんだ。
へぇ〜。
気の毒で見ていられなかったよ。
早く見つかるといいけど…。
う〜ん…。
あのな今日山ちゃんが財布を拾ったから俺と一緒に交番へ届けに行ったぞ。
えっ!もしかしたらそれって藤木のかもしれないね。
かもな。
《もし藤木のだったら3,000円足りないぞ》《どうしよう…》
翌日
昨日交番から財布が見つかったって連絡が来たんだ。
ホント!?よかったね。
中年男性の2人組が届けてくれたって。
へぇ〜。
《きっとお父さんと山ちゃんだ》でも2万3,000円入っていたはずなのに2万円しかなかったんだ。
えっ!じゃあ3,000円はその人たちが使っちゃったってこと?《まさかお父さんと山ちゃんが藤木の3,000円を?》《そんなことあるはずないから別の中年男性2人組だよね》
(永沢)藤木君の財布が見つかって届けられたんだって。
(山根)へぇ〜。
親切な人がいるもんだねぇ。
でも中身が3,000円足りなかったって。
えっ!少し使っちゃったんだね。
情けないなぁ。
《ホントにね。
少し使っちゃった人がもしも自分の父とその友人だったらあたしゃ情けないよ》《どうかあの2人ではありませんように!》
(小杉)おい藤木3,000円くらいもういいじゃねえか。
(小杉)2万円も戻ってきたんだからさぁ。
そうだよね…。
でもさ3,000円ってすごく大金だよ。
それが足りないなんて何となく寂しいんだ。
3,000円分何か食ったと思えばいいだろ?そうだよ。
何か食ったと思えよ。
何も食べてないのに思えないよ。
もういいよさくら。
僕がくよくよしてるから悪いんだ。
みんなが言うとおり3,000円くらい諦めるよ。
2万円返ってきたことに感謝するさ。
(ヒロシ)何!?藤木の財布が見つかったって?昨日中年男性2人組が交番へ届けてくれたって。
それってお父さんと山ちゃんかな?たぶんそうかもな。
でも2万3,000円入っていたはずが3,000円足りなかったって。
お父さん知らないよね?《ほら来た!どっどうする?》《どうする?俺…》あっあのな財布を拾ったのが山ちゃんで山ちゃんが3,000円使っちゃったんだよ。
えっ!何に?えっ…飲み代に。
(さきこ)じゃあ昨日のおでん屋の飲み代に使ったんだね。
(すみれ)何やってんのよ拾った財布のお金で…。
お父さん何てことを!おい俺じゃねえよ。
だから山ちゃんが使ったって言ってるじゃねえか。
俺は財布を交番に届けろって言ったんだぜ。
でも一緒に飲んでて使っちゃったんでしょ?同罪だね。
(ヒロシ)待てよ。
結局は財布は届けたんだぜ。
それに拾った人は1割もらえるはずだから…。
1割なら2,300円だよね。
あと700円はどうなるの?
(ヒロシ)うっ…。
そもそもくれるって言われてもないのに勝手にもらうなんて!
(友蔵)そうだぞ!ヒロシは泥棒だ!え〜…。
お父さん今すぐ藤木の家に3,000円を返しに行こう。
嫌だね。
冗談じゃねえよ。
お父さん行った方がいいよ。
(すみれ)そうだよ。
遅くなるほど返しにくくなるでしょ。
うるせえ!藤木ってやつも2万円も戻ってくりゃ十分だ。
こんなくだらねえ騒ぎになるんならあんな財布なんて出てこなきゃよかったんだ。
何てこと言うのさ。
ひどい!こんな人がお父さんなんてあたしゃ情けないよ…。
ふ〜んだ。
泣け泣け。
こんな父さんでざまあみろ。
(すみれ)お父さん!つべこべ言ってないでさっさと行きなさい!!
(一同)あぁ…。
(ヒロシ)あ〜やだなぁ。
あたしだって嫌だよ。
・
(山ちゃん)おう!
(まる子・ヒロシ)んっ?
(ヒロシ)あっ山ちゃんちょうどよかった。
山ちゃんも一緒に行こうぜ。
(山ちゃん)えっどこへ?藤木んちだよ。
はっ?藤木?こんばんは。
(藤木の母)あらさくらさん。
それと…。
うちのお父さんと山ちゃんっていう人です。
父です。
(山ちゃん)どうも。
この2人は藤木君の財布を拾って3,000円を使ってしまったんです。
(山ちゃん・ヒロシ)うっ…。
(藤木の母)えっ?はぁ。
(ヒロシ)どうもすいませんでした。
(山ちゃん)すっすいません。
(藤木の母)そんな…。
財布を届けていただいただけで感謝していますのに。
何だい?
(藤木の母)あっほらあんたもお礼を言いなさい。
(藤木)んっ?さくらさんのお父さんと山ちゃんっていう人が財布を届けてくれたんだって。
(ヒロシ)《気まずいなぁ》
(山ちゃん)《早く帰りてえよ》《えっ!じゃあこの2人組が僕の3,000円を使ったのか》《しかも1人はさくらの父さん!》早くお礼を言いなさい。
あっ…。
どうもありがとうございました。
お礼なんて言わないでください。
(山ちゃん)そうですそうです。
この2人がお金を使っちゃって本当にごめんなさい。
3,000円を返しに来たので許してください!そっそんな…。
3,000円なんていいんですよ。
(藤木)《えっ!?母さん勝手に「いい」とか言うなよ!》そもそもうちの子が財布を落としたから悪いんです。
それをわざわざ交番に届けていただいて。
3,000円くらいお礼として受け取ってください。
《そんな…》お父さん藤木に3,000円返して。
あっうん…。
《いいぞさくら!うちの母さんに負けるな!》
(ヒロシ)あのこれ…。
本当にすみませんでした。
《ヤッホー!》そんなの困ります。
ホンットに受け取れません!
(藤木)《また!何だよ!?》
(ヒロシ)《めんどくせえなぁ。
もらってくれよ》
(山ちゃん)《あ〜何だよこの3,000円…》あっそうだ。
いいこと思い付いたぞ。
えっどんな?
(ヒロシ)この3,000円は藤木君へのお年玉だ。
はい。
明けましておめでとう。
あっありがとうございます…。
もともと自分のお年玉なのになぜかその一部がまたお年玉として巡ってくるという不思議な経験をした藤木
しかしこの経験は将来何の役にも立たないのであった
おい山ちゃん今度1,500円おごれよ。
分かったよおごるよ。
ちょっと2人とも。
あたしにも何かおごってよね。
(ヒロシ)何だよ調子いいな。
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はリンゴ。
当たったかな?あ〜…。
あっ!ハァ…。
んっ?もう!ハァ…めんどくさい。
ため込むからよ。
使うたびに削っておくようにすればいいのよ。
それもめんどくさいよ。
・
(ドアの開く音)・
(友蔵)まる子や。
(友蔵)一緒に散歩に行こう。
やだ。
うっ…。
鉛筆削り過ぎて疲れた!もう宿題もできないよ。
まる子ったら…。
宿題できないと先生に叱られるのう。
仕方ないよ。
鉛筆が悪いんだよ。
(さきこ)えっ…。
いいやあんたが悪い
そんなこと言ってすぐサボろうとするんだから。
まだそんなにあるじゃない。
ちゃんと削っておきなさいよ。
ハァ…めんどくさい。
まる子やわしが削ってやろう。
えっ!
とまる子を甘やかす友蔵である
おじいちゃん危ないよ。
鉛筆削りでやれば?こっちの方が慣れておる。
子供のころからやっておるからなぁ。
子供のころから?わしらの子供の時分は鉛筆削りなんてものはなかったからのう。
みんなこうやって小刀で削ったもんじゃよ。
へぇ〜。
ほらどうじゃ?わぁ〜ピンピンだね。
ハハッ。
フフ。
お〜!いい感じだよ。
フフ。
んっ?どうしたの?お父さん。
おい何だありゃ。
まる子が背筋伸ばして勉強してるぞ。
(すみれ)あら珍しい。
何かあったのかしら?どうしたんじゃ?
(すみれ)おじいちゃんまる子が。
(友蔵)んっ?お〜!終わった〜。
・
(物音)んっ?えっ!シャープペンシル?お姉ちゃんそれどうしたの?高丸さんちのお姉さんにもらったのよ。
お古だけどよかったらって。
え〜!小学生がそんなの使っていいの?不良じゃないの?なくすと嫌だから学校へは持っていかないわよ。
うちで大事に使うんだ。
ふ〜ん。
勝手に使ったりしないでよね。
分かってるよ。
(引き出しを引く音)んっ?そうか削らなくていいんだ。
そうよ。
芯がなくなったら新しいのを入れればいいんだもん。
そりゃ便利だねぇ。
ねえ買ってよシャープペンシル。
駄目です。
だったら高丸さんにまる子の分ももらってきてよ。
おバカ!そんなことできるわけないでしょ!じゃあ買って!あんたねシャープペンシルなんて幾らすると思ってんの。
高いんだよ。
小さい子が持つようなもんじゃないの。
まる子は鉛筆で十分。
だって削るの面倒なんだもん。
ハァ…。
翌日
(山田)アハハハハ。
早くしないとチャイム鳴っちゃうよ。
山田急いでおくれよ。
(山田)うん。
おいら超特急でやるじょ。
アハハハハ。
あ〜。
始まっちゃうよ…。
(山田)終わったじょ。
(チャイム)あっ!あっ!あぁ…。
とほほ…。
ただいま。
あっ。
わぁ!・
(足音)はっ!あらまる子おかえり。
ハァハァハァ。
たっただいま…。
《セーフ》・
(ドアの開く音)・
(友蔵)まる子や。
んっ?何?おじいちゃん。
鉛筆削ってやろうか。
あっうん。
でも…。
もうこんなに短くなっちゃって。
使いにくいんだよね。
シャープペンシルだったらこんなことないのになぁ。
(さきこ)まる子。
んっ?おじいちゃんにシャープペンシル買ってもらうつもり?えっ?やっやだねぇ。
そんなつもりないよ。
嘘ばっかり!違うよ。
お気に入りの鉛筆だから短くなって悲しいなぁって。
アハハハ。
まる子…。
よし。
わしに任せろ!おじいちゃん!《やった》
(友蔵)よし。
これで書きやすくなるぞ。
あっ…。
こっちの鉛筆は赤鉛筆にくっつけよう。
そうすると両方使えて便利じゃ。
なっ?うっうん…。
こうすれば最後まで使える。
名付けて「もったいない鉛筆」じゃ。
いいアイデアじゃろ?なっ?なっ?そっそうだね。
アハアハハハ…。
(さきこ)いってきま〜す。
みんなご苦労さまだねぇ。
まるちゃんは削らなくていいの?ウフフフ。
ジャーン!あっシャープペンシル!ヘヘン削らなくていいもんね〜。
(ブー太郎)さくら買ってもらったのかブー?ううん。
お姉ちゃんが近所の人にもらったんだ。
お姉さんの?でもお姉ちゃんだけもらうなんて不公平でしょ。
だからちょっと借りたんだ。
シャープペンシルかっこいいブー。
おいらも欲しいブー。
ヘヘーン。
さくらサインしてくれブー。
そのシャープペンシルでここにブー。
よろしくってよ。
あっ!あっ…あれ?どうしたんだブー?あれ?芯が…。
《え〜…替え芯持ってきてないよ》
(チャイム)あぁ…。
ブー太郎のノートには「さくらも」という謎の言葉が残されたのであった
一方そのころ
はっ!わっわしの作った鉛筆がほったらかし…。
ハァ…。
ただいま!しめしめ。
お姉ちゃんまだ帰ってないようだね。
まる子〜。
ひぃ!わしの…もったいない鉛筆使わんのか?えっ?あっえっとその…。
何かもったいなくて。
そんなこと言わんで使っておくれ。
うっうん。
分かったそうする。
ハァ…。
あ〜もう…。
・
(さきこ)ただいま。
ひぃ〜!まずい!ただいままる子。
おかえり。
んっ?うん?はっ!ハァ…。
あっ。
《よかった。
ちゃんと出たみたい》まる子。
はっ!?貸してあげようか?シャープペンシル。
えっ?使ってみたいんでしょ?なっ何で?だって…。
さっきからこっちばっかり見てるじゃない。
そっそんなことないよ。
アハハハ…。
遠慮しなくてもいいのよ。
はい。
でもお姉ちゃん困るでしょ?シャープペンシルないと。
私は鉛筆使うから。
鉛筆削るの嫌いじゃないし。
えっ嘘!?だってピンピンにとがった鉛筆が筆箱の中に並んでるのって気持ちいいじゃない。
それを1本ずつ使っていくのも楽しいし。
へぇ〜。
芯がうんと丸くなると今日も勉強したなぁって気がするし。
変わってるねぇ。
そう?・
(芯の折れる音)んっ?はっ!あっ!そっそれはその…。
(さきこ)まる子ー!!ひぃ〜!フンッ!ハァ…。
こうしてまる子には友蔵の作った鉛筆だけが残った
お〜。
フフ。
おじいちゃんに作ってもらった鉛筆は結構使いやすいのであった
はるばる来たよ香川県。
いやぁまさかうどんを食べに旅行するなんて思ってもみなかったよ。
他にも色々楽しいことがありそうでわくわくするね。
次回は『ちびまる子ちゃん』アニメ25周年記念…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/01/18(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]
『藤木、おとし玉を落とす』の巻
『鉛筆削りが面倒くさい』の巻
詳細情報
番組内容
もう何て事するの!?こんな人がお父さんなんて情けない!あたしがお姉ちゃんのシャープペンシル黙って使ったのとはワケが違うよ。おじいちゃんが言ったじゃん。ヒロシはドロボーだって!
今回のちびまる子ちゃんは『藤木、おとし玉を落とす』『鉛筆削りが面倒くさい』お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
さくらももこ
田嶋久子
【絵コンテ】
青木佐恵子
【演出】
青木佐恵子
【作画監督】
あべじゅんこ
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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