成破の盟約書

万延元年(1860)8月,長州藩の軍船「丙辰丸」の船上で,水戸・長州両藩の尊攘派有志の間に「成破の盟約」といわれるひそかな約定が結ばれました。その名が示すように,水戸側が「破」,つまり破壊的な行為を行って世情に混乱を起こし,長州が「成」,つまり正しいと信じる姿の世につくり変えていくというものでした。約定に名を連ねたのは,水戸側が西丸帯刀・岩間金平・薗部源吉・越宗太郎,長州側が桂小五郎・松島剛蔵で,仲介者は肥前の草場又三といわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 


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