市バス　終点向かわず帰る「乗客いないと思った」ドライブレコーダーで発覚

　名古屋市交通局は２７日、市バス緑営業所の男性運転手（３６）が、バス停が１カ所残っているのに運行せず勝手に車庫へ帰っていたと発表した。運転手は「もう乗客がいないだろうと自己判断してしまった」と話しているという。

　交通局によると、バスは２６日午後１１時３１分に市営地下鉄原駅を出発し、徳重駅に向かう最終バス。運転手は同４５分ごろ、終点まで残り約１キロ地点のバス停で乗客がいなかったとして、車庫に回送した。終点までにバス停がもう１カ所あった。

　入庫時間が早いのを不審に思った運行管理者がドライブレコーダーで確認し、発覚した。営業所は約２０分遅れで代行バスを向かわせたが、利用者はいなかったという。交通局は「注意喚起し、再発防止に努める」とコメントした。