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ポップな可愛いバンドだと思っていた人に「違った! かっこいい!」と驚いてほしい

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制服を脱いだ10代ガールズバンド、可愛いだけじゃない意外な顔

インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:豊島望(2015/01/27)

メンバー全員が2014年の3月に高校を卒業したばかりの10代ガールズバンド、たんこぶちん。ボーカル / ギターのMADOKAが高校の制服姿で「両親に晴れ姿を見てもらいたい。でっかいところで、いっぱいお客さんを集めて」と話し、横浜アリーナを音声検索するGoogleのCMが話題を呼び、「まさに『けいおん!』だ!」なんて一部で騒がれたことを覚えている人もいるかもしれない。彼女たちは佐賀県の出身で、MADOKAの呼びかけでバンドが結成されたのはなんと小学校6年生のとき。その後、YAMAHAのコンテストで優秀賞を獲得し、2013年7月にメジャーデビュー。伸び伸びとバンドで演奏することを楽しみながら、前だけを見て、ここまでの道のりを軽やかに歩んできたと言っていいだろう。

そんなバンドにも、転機が訪れた。高校卒業後、MADOKAとギターのYURIは音楽に専念することを選択し、ベースのNODOKA、ドラムのHONOKA、キーボードのCHIHARUは進学の道を選択。そんな中、バンドとしては活動のペースを上げ、九州と東京とを頻繁に行き来しながら、自主企画『We are the Girls Band!!!!!』を定期的に開催し、夏には九州全県ツアーを行うなど、精力的にライブを行ってきた。しかし、その過程ではメンバー間に多少の温度差も生まれ、初めてと言っていいであろう大きな挫折も経験。今まさに彼女たちは、本当の意味でのバンドになるために、険しい道を進み始めたのだ。

新作『TANCOBUCHIN vol.2』は、まさにそんなバンドの1年が凝縮された一枚。同世代への応援歌があれば、少し背伸びをした大人っぽいラブソングがあり、<裏切りたい 叱られたい 黙り込んで バカになりたい>とフラストレーションを爆発させた曲もある。小学生の頃からバンドをやっているだけに、演奏力も十分にあり、ただ可愛いだけのバンドではないことを証明する作品になったことは間違いない。とはいえ、取材に応えてくれたMADOKAは、まだまだ少女の面影を残す18歳の女の子。そして、だからこそ、ミュージシャンとして生きる道を選んだ彼女の言葉一つひとつは、とてもリアルに響く。

PROFILE

たんこぶちん
MADOKA(G,Vo)、YURI(G)、CHIHARU(Key)、NODOKA(B)、HONOKA(Dr)らが小学6年生の時にバンド結成。2013年 にヤマハ『The 6th Music Revolution JAPANファイナル』にて優秀賞を獲得。1stシングル『ドレミFUN LIFE』でメジャーデビュー。2014年1月に1stアルバム『TANCOBUCHIN』リリース。同年6月 ガールズバンドのみを集めた自主企画イベント『We are the Girls Band !!!!!』を東京・大阪でスタート(隔月で開催)。9月、たんこぶちんへの楽曲提供を募る「未来のヒットメーカープロジェクト」開催し、約2,000曲の応募を集めた。12月、半年ぶりとなるワンマンライブを東京・大阪・名古屋・佐賀にて実施。2015年1月28日にニューアルバム『TANCOBUCHIN vol.2』をリリース予定。
唐津発!5人組ガールズバンド「たんこぶちん」オフィシャルサイト

「高校の早い時期から大学のことを考えとかないとダメだよ」と言われても、「なんか違うんだよなあ」ってずっと思ってたんです。

―4月からは九州と東京を頻繁に行き来する日々が始まったそうですが、生活はどう変化しましたか?

MADOKA:学校に行かなくなったぶん、夜型になってしまいました(笑)。夜のほうが曲作りに集中できるので、どんどん夜型になって、早起きが苦手になりました(笑)。

―ちゃんと家事とかしてますか?

MADOKA:洗濯がホントめんどくさくて、お母さんはすごいなって思いました(笑)。でも、野菜を切るのは好きなので、台所にはよく立っています。特に、玉ねぎを切るのが好きで、あのザクッていくのが好きなんですよ!

MADOKA
MADOKA

―じゃあ、玉ねぎをザクッと切るのと、ギターでコードをジャーンって鳴らすの、どっちが気持ちいい?

MADOKA:……玉ねぎって、ホントいい音するんですよ(笑)。繊維を縦のほうに向かって切ると、すごくいい音がして……でも、ここはギターで(笑)。

―(笑)。それにしても、高校を卒業して、音楽に専念する道を選んだのは簡単な決断ではなかったと思うのですが、いつ頃決心を固めたんですか?

MADOKA:高3の秋ぐらいには決めていました。一応進学校だったので、周りは大学や専門学校に行く人がほとんどで。私も大学に行かなきゃいけないのかなと思ったりもしたんですけど、音楽だけをやりたい気持ちが強かったので、親や先生とも相談した上で、決心しました。


―MADOKAさんはプロフィールの「今好きなアーティスト」にチャットモンチーを挙げていますけど、えっちゃん(橋本絵莉子)も大学には行かずにバイトをしながらバンドを続けていたらしいですね。MADOKAさんの中でも、音楽をやるなら専念したいという気持ちが強かったのでしょうか?

MADOKA:そういう気持ちはありました。誰かに影響されたわけじゃないんですけど、なんとなく前からそう思ってたんですよね。デビューする前に、「高校の早い時期から大学のことを考えとかないとダメだよ」と言われても、「なんか違うんだよなあ」ってずっと思ってたんです。


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