ニューヨーク・タイムズがブルームバーグに関する記事を書いています。それによると前ニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグは古巣のブルームバーグに戻り、自ら先頭に立って同社を再興しようとしているそうです。

その記事によると、マイケル・ブルームバーグはとりわけニュース部門の立て直しに関心をもっているそうです。英雑誌「エコノミスト」からジョン・ミクルスウェイトをスカウトしたのもその一環です。

ブルームバーグは2013年5月にファンドマネージャーのブルームバーグ端末の使い方をこっそりノゾキし、それをネタにニュース記事を書く取材方法がバレて、ひんしゅくを買いました

地に堕ちた評判を立て直すには、スルメ味で知られる「エコノミスト」の編集長を入れて、(なんだかわかんないけど、アリガタイ)というオーラを出すのがいちばんと判断したのでしょう。

しかしハッキリ言って同社の前途は多難だと思います。突き詰めて言えばブルームバーグはしょせん端末の会社であり、ニュースは、あくまでも同社のサービスのフィーチャーのひとつに過ぎません。実際、ブルームバーグのニュース部門はニューヨーク・タイムズによると百億円単位の赤字を垂れ流しているそうです。

僕は投資銀行に勤めている頃、上司から「ブルームバーグのニュースばかり読んでいると、アタマがフニャフニャに腐るので、気をつけろ!」と釘を刺された思い出があります。M&Aがらみの速報の90%が「おてつき」の誤報という、軸のぶれない日経新聞と並んで、これは金融界の七不思議と言っても過言では無いでしょう。

およそコロンビアのJスクールを出た記者志望の若者にとって、やっぱり目指すべきニュース組織はウォールストリート・ジャーナルであり、フィナンシャル・タイムズであり、またニューヨーク・タイムズなのであって、ブルームバーグは硬派の学生が行く処じゃないのです。(尤もジャーナリスティックな成功は別として、ただお給料が高い方がイイという、割り切りの良い学生は、別ですが……)

ガチでマーケットに密着した仕事がしたい!……というのであれば、CNBCに行ってカワイイうえに頭も切れるケイラちゃんなんかと仕事をした方が、よっぽど楽しいわけで。

どうせ豚に口紅塗るようなコスメティックな「改革」しか出来ないと思います。ま、唯一の救いは誰からも期待されていないということかな?

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

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