原知恵子
2015年1月26日10時07分
■喫茶ユキ
一般的にスパゲティを盛る器といえば「お皿」。でも名古屋では、皿ではなく鉄板にのせられたスパゲティをよくみかける。一体なぜ――。SKE48の2人が発祥の店とされる「喫茶ユキ」を訪ねた。
「実用的な理由からなんですよ」。教えてくれたのは丹羽久幸さん。考案したのは父・清さん(故人)という。
1960年ごろ、清さんは旅行でスパゲティの本場・イタリアに行った時、熱々の鉄板で出てきたステーキを食べていてひらめいた。「スパゲティを鉄板にのせて出せば皿よりも冷めにくく、おしゃべりをしながら食べても長く熱々状態を楽しめる」
清さんはその後、喫茶関係者らの協力も得ながら創意工夫の末に現在のスタイルを確立。皿とはひと味違う、豪華さのある見栄えが受けたのか、その後、他の店にも広まっていったという。
「やけど注意の熱さ!」。2人は用心しながら次々に口に運んでいた。
■もっと知りたい
鉄板の上に盛りつけられるのは、トマトケチャップがきいたイタリアンスパゲティ(以下、イタスパ)。器以外には、めんの周りに溶き卵がしかれているのが特徴だ。
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