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丸紅3月期決算損益見通し大幅下方修正1月26日 17時16分
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大手商社「丸紅」は原油価格の下落などで損失が発生するとしてことし3月期の決算の最終損益の見通しを当初より半減させて、1100億円の黒字に大幅に下方修正することを明らかにしました。
発表によりますと、「丸紅」はことし3月期の決算で合わせて1200億円の損失が発生するとして最終損益の見通しを当初の2200億円の黒字から半減させて1100億円の黒字に大幅に下方修正しました。
今回の下方修正について丸紅は、原油価格の大幅な下落で権益を持つ北海油田やメキシコ湾沿岸、アメリカのシェールオイルなどの資源関連事業で資産価値が下がったことや、おととし買収したアメリカの大手穀物会社、「ガビロン」の経営効率化が遅れていることなどが要因だとしています。
また、この責任をとる形で、来月から2か月間、國分文也社長が朝田照男会長と共に役員報酬を50%減額するほか、新年度は執行役員以上の役員報酬を30%減額することを明らかにしました。
國分社長は記者会見で「正直ここまで原油価格が下がるとは思っていなかった。処理すべき損失はすべて処理し、来年度以降の懸念は払拭(ふっしょく)できた」と述べました。