もうたどり着くことができない未来

人を信用しようとした末路


テーマ:
逃れられない雨は降りやまぬままに。

冷たい雨は頬を伝い、足元へと雫となって落ちてゆく。
夜の闇の中、濡れて重さを増した服と感覚の無くなった指先。

今更どうなることでもない。

雨が体温を奪い去っていくように、
苦い記憶も消えてしまばいいのにと溜息を漏らす。


足取りは重たい。


自分自身から逃げ出そうと、模索する日々を続けてきて、
結局、最後に気がつく。
何も変わらない残酷な現実。


何もうまく行くはずがない。
楽しいことでも考えようと思ったのに、
結局あの日の事だけがしつこく脳裏をよぎっては消える。


それとこれとは別の話ということにしたい。
あれはもう済んだことと過去に押し流してしまいたい。

君はきっともう…
でも私は未だ自分を赦せないでいる。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)


テーマ:
一瞬の油断で全てが破壊されてしまうこともある。
今にして思えば、あれは罠だったのだろう。
君の必死さに気がついていたのに、
どうしてこうも愚かだったのか。

もう取り返しはつかない。
気を許してしまって近づいて、
気がついた時にはもう心を切り裂かれた後だった。


それでも致命傷にならなかったのは、
臆病さと疑心暗鬼の塊だったから。
他人の事なんて信用しようと思っていなかったから。

人を信じてみたかった。
あなたのことを信じてみたかった。
そして自分自身を信じたかった。

けれど、
結局それは叶わない夢だったのだろう。

あの日、君が引き裂いた友情は
もう二度と元に戻ることはない。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)

テーマ:
朝、
日が昇るよりも早く外に出る。
冷たい空気とまた暗いアスファルトを濡らす雨。



あの頃、
確かに過去にとらわれたまま
それでも前に進もうと足掻いていた。

そうすればするほど、
足に絡み付いた鎖は痛みと傷を残す。

ただ、それでも希望はあるのだと思っていた。
進みさえすればどこかにたどり着ける。
答えを見つけることができる。

そう思っていた。
いや、必死に思い込もうとしていたんだ。

でももうそんな季節も
苦々しい思い出という名の過去に押しやられ、
手を伸ばしても決して届くことはない…
AD
いいね!した人  |  コメント(0)

テーマ:
逃げ出すのはもう諦めたと言いながら、
それでもまた逃げる道を探してしまう。

明るい振りをして大騒ぎしたら、
自分自身を欺けるんじゃないかって思ったけれど、
結局は虚しさを重くするだけに過ぎなかった。

過去から未来。
過去を切り捨てて、
未来の事だけを考えるようなことをしてみたつもりだった。

けれど、結局はどこまでいっても自分は自分のまま。
逃げ道はどこにもないままだった。




あの日のことを思いだす。

足元の深い闇に恐怖した。
吸い込まれるような暗闇の果てにあるのは
冷たい水の底…

息がつまる感覚と圧迫感。
それでも前に進めるのか。
或いはまた逃げ出すのか。

ただ、いずれにしてもそこにあるのは恐怖でしかない。
いいね!した人  |  コメント(0)

[PR]気になるキーワード