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台湾総統「原子力の選択肢外すべきでない」
1月26日 22時44分

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、新たな原発建設を凍結している台湾で、今後のエネルギー政策を話し合う会議が開かれ、馬英九総統は、電力不足を防ぐため原子力という選択肢を外すべきではないという考えを強調しました。

台湾では、福島第一原発の事故のあと原発に反対する声が高まり、去年4月、台北近郊で進められていた「第4原発」の建設を当面、凍結する方針が決まり、現在に至っています。
このため、26日、台北で今後のエネルギー政策について経済界や専門家などの意見を聞く会議が始まりました。
この中で、馬総統は「緩やかに原発を減らし、原発ゼロを目指す」という方針を改めて示す一方、「再生エネルギーは安定しておらず、第4原発の建設凍結によって今後何年かのうちに電力不足などに直面する可能性がある」と指摘しました。
そして、「いかなるエネルギーの選択肢も簡単に放棄できない」と述べ、電力不足などの危機を避けるために原子力という選択肢を外すべきではないという考えを強調しました。
しかし、馬総統の発言のあと、出席者の一部が大声で原発の安全性への疑問を訴えたほか、会場の外では民間団体が原発に反対する集会を開くなど、台湾で原発を巡る対応は大きな課題となっています。

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