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 2014年の書籍・雑誌の推定販売額は前年比4・5%減の1兆6065億円で、1950年の統計開始以来、最大の下げ幅だった。消費増税の影響で、販売が大きく落ち込んだという。出版科学研究所が26日、発表した。

 減少は10年連続。96年の2兆6564億円から6割程度に落ち込んだ。雑誌の苦戦が目立ち、前年比5・0%減。中でも、コミック誌などの週刊誌は同8・9%減と下げ幅が目立った。女性誌も、2008~09年に大ブームを起こした「小悪魔ageha」などの「ギャル系」雑誌が相次いで休刊し、落ち込んだ。書籍は大ベストセラーが出ずに同4・0%減だった。

 同研究所は、「特に10~20代の読者向けの雑誌が不振。若い世代がネットから情報を得るようになり、雑誌が新規読者を開拓できていない」と分析している。