開業100日、閑古鳥鳴く第2ロッテワールド

■ロッテ「安全点検で信頼回復」

 地下2階には大型スーパーマーケットのロッテマートが入居しているが、来店客は大きな買い物かごを手に地下鉄駅につながる通路へと向かった。店の向かい側にある駐車場に向かう客はほとんどいなかった。駐車場が利用しにくい上、料金も高いからだ。

 ソウル市は周辺の交通渋滞を防ぐため、第2ロッテワールドの臨時使用認可条件として、駐車場予約制の実施に加え、駐車料金を周辺の相場の3倍に引き上げた。

 その結果、第2ロッテワールドに3時間駐車すると、全く割引もなく、1万8000ウォン(約1960円)かかる。道を挟んで向かい側にあるロッテワールド蚕室店で5万ウォン(約5460円)以上の商品を購入すると、3時間無料で駐車できるのとは対照的だ。そのせいか、第2ロッテワールドの駐車場は購入輸入車が疎らに停まっているだけで、がらんと空いている。今月の1日平均の駐車台数は428台で、収容能力2756台の15%にとどまっている。

 主婦(48)は「建物の安全が心配な上、駐車料金も高く、第2ロッテワールドで買い物する気になれない」と語った。

 ロッテグループは安全事故と出店業者の被害への対応、消費者の不便解消に向けた対策を準備している。安全事故に総合的かつ迅速に対処するため、今月9日に安全管理委員会を設置した。外部の専門家による安全技術諮問団を結成し、建築、消防、電気など各分野の専門機関による安全点検も継続実施する。

 ロッテ物産のチェ・ギョンイン常務は「根拠のない怪情報を払拭(ふっしょく)し、建物の安全に対する国民の信頼を得るため、状況をより透明に公表したい。入居テナントの苦境を軽減するための方策も考えている」と説明した。

洪源祥(ホン・ウォンサン)記者
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