豊富な事例がとても参考になる『徹底的に敵をヘコます法』を読んだ

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2015 01 25 14 03 36

昔から気になっていたガイ・カワサキさんの本を読了。タイトルは過激ですが、知恵を絞ってスマート(?)に競争する方法が豊富な事例とともに紹介されています。

こうしたビジネス書はいきおい理屈っぽくなるのですが、ガイ・カワサキさんのジョークというかウィットとあいまって楽しく読めました。

せっかくなので気になった事例をいくつか。

  • あるピザ屋は電話帳にある競争業者の広告ページをやぶりとって持参したら割引をすることにした。これでももうその人は競争業者に電話をかけられなくなるからだ。
  • シアーズは通販の商品カタログを競争業者のそれよりも小さくした。そうすれば部屋に積まれている時に上に載せてもらえるからだ。どちらを先にとるかって?上にあるほうだろう?
  • ランニングシューズのメーカーは使い古したシューズを送ると、その磨り減り具合からランニングフォームを診断するサービスを提供した。
  • とある企業はダイレクトメールに社印を10個押して配送した。手間はかかるが郵送料が増えるわけでもない。そして受け取ったほうが「え、なんで?」という理由で開封してくれるからだ。
  • とある企業は競合が近くにできたときに、お客に半ガロンのアイスクリームをサービスすることにした。競争業者の店に立ち寄るとアイスが溶けてしまうことを計算していたのだ。
  • ヴァージン・アトランティックでは、競合のBritish Airwayが6/10に無料搭乗キャンペーンを行っときに「我々は顧客指向です。なので6/10はBritish Airwaysを使いましょう!」という広告をうった。それ以来、British Airwaysのキャンペーンがメディアにとりあげられる際にかなりの確率でヴァージン・アトランティックも取り上げられることになった。

ちょっと古い本ではありますが、良い本ですね。ただ英語特有の言い回しやジョークが織り交ぜられているので翻訳は大変だったと思います(うまいこと翻訳されているので問題はないかと)。英語で読めるならそれに越したことはない、といった類の本ではありますな。

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徹底的に敵をヘコます法―ビジネスを優位に導く“狂騒”戦略
ガイ カワサキ,Guy Kawasaki,小田嶋 隆 ダイヤモンド社

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