先日、ビッグイシュー・オンラインのイベントで「ヘヤジンプライム」の伊藤嘉盛さんにお話を伺いました。
「全物件・仲介手数料無料」の不動産サイト
「ヘヤジンプライム」は、実にすばらしい新興不動産サイト。ぼく引越し好きなんで、こういうサイトを待ち望んでいたのです。
スーモやホームズと違うのは、「東京23区の物件なら、すべて仲介手数料無料」という点。仲介手数料無料を謳ったサイトはいくつかあるんですが、「すべて」というのはヘヤジンプライムだけなんですね。
来店が不要!!
さらに、彼らはサイトで見つけた物件を、直接内見できる仕組みも用意しています。
ほら、不動産サイトって、いい物件を見つけても、結局駅前の不動産屋に行かなきゃいけなかったりするじゃないですか(掲載物件があるとは限りませんし)。ヘヤジンプライムは驚くべきことに、この面倒な「来店」というプロセスをすっ飛ばせるんです。画期的すぎる。
以下、サイトに掲載されているユーザーの声。うんうん。
新しい部屋を大手ポータルサイトで探していたのですが、不動産屋さんに行くと「その物件はもう無いです」と言われることが続き困っていた時、ヘヤジンプライムと出会いました。
ヘヤジンプライムは直接お部屋を見に行けるので、 不動産屋さんで時間をとられず、非常にスピーディにお部屋を決めることができました。
「既存業者は真似できない」
なぜ彼らは、全物件の手数料を無料にできるのでしょう?
伊藤さんいわく「既存の不動産業者に比べて、コストを圧倒的に落としているから」。彼らは駅前のリアル店舗を持っていないのはもちろんのこと、オペレーションも自動化を進めているそうです(ここら辺の自動化の話、めっちゃ面白いです。またゆっくり伺おうかと)。
既存の不動産屋とは全く異なった運営をしており、徹底的にムダを省いています。 広告のムダ、沢山のお店のムダ、過剰な営業のムダ・・・そういったムダをなくす事で、お客様から仲介手数料を頂く必要の無い事業を運営しています。
必ずしもそうとは限らないようですが、通常、仲介手数料は「借主(ユーザー)」と「貸主(大家など)」から回収することができます。ヘヤジンプライムは経営コストが非常に低いので、「貸主」からお金をもらっておけば、「借主」の手数料を無料にしてもビジネスが回る、ということです。なんと美しいビジネスモデル!
勘の良い方はわかると思いますが、彼らのビジネスモデルは、既存の業者が模倣するのは非常に困難です。もはや店舗・営業マンを構えてしまっている時点で、コスト構造的に「仲介手数料完全無料」は実現不可能なレベルになってしまわけですね。
そんなわけでヘヤジンプライム・伊藤さん、非常に落ち着いた方なんですが、ビジネスモデルはなかなか過激です。会場でも「不動産賃貸の市場を塗り替える」と熱く語っていらっしゃいました。「不動産賃貸市場をC2C化する」という壮大な野望も披瀝され、司会をしながら、ぼくは静かに打ち震えておりました。
大きな業界なので色々抵抗もありそうですが、ユーザーの支持を得て突っ走ってほしいところです。不動産賃貸は色々ユーザー的におかしい部分が残りまくっているので、全力で応援。もっと社会は移動しやすくなるべきです。
会員登録&利用は無料でできるので(一部機能が有料です)、都内での引越しを考えている方は、ぜひサイトの中を覗いてみてください。フェイスブックでサクッと登録できるのも嬉しいですねぇ。