中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

初の金髪力士誕生!? 201センチ150キロ19歳カナダ人が入門挑戦

2015年1月11日 紙面から

2月に来日するブロディ(左)。右は昨年の第14回米国相撲オープン決勝で対戦した元幕下大翔地(本人提供)

写真

 大相撲初場所がきょう11日、東京・両国国技館で初日を迎え、注目の関脇逸ノ城(21)は遠藤と対戦する。人気力士の台頭で注目度が一気に高まってきた大相撲界に、正真正銘の金髪力士が誕生する可能性が出てきた。カナダ・ブリティッシュコロンビア州在住のブロディ・ヘンダーソン(19)が2月に来日して相撲界入門を目指す。金髪のロングヘアをなびかせるイケメンは昨年9月の米国相撲オープン優勝の実力者。カナダからの入門は1985年九州場所の琴天太(後の元幕下琴天山)以来、30年ぶりとなる。

 エストニア出身の把瑠都やチェコ出身の隆の山など、髪の毛が金色っぽい茶の力士はいたが、ブロディは写真で見る限り正真正銘の金髪イケメンだ。しかも201センチ、150キロと19歳にして規格外の肉体を誇る。

 ブロディはプロフィルと自己推薦文を、大砂嵐を仲介したガニング・ジョンさん(NHK大相撲中継の副音声解説などを担当)を通じ、1部屋1人の申し合わせがある外国出身力士がいない12部屋へ送付済み。大砂嵐がそうしたように、面接と稽古で入門を勝ち取るつもりだ。

 子供のころからアメフット、ラクロス、アイスホッケー、柔道などさまざまなスポーツを経験している。ところが、体が大きくなりすぎて、柔道では同年代の選手と対戦できなくなった。そんなときユーチューブで目にしたのが大相撲。すぐに夢中になり、15歳から米国相撲オープンに参加した。昨年の第14回米国相撲オープン(カリフォルニア州ロングビーチ)では、過去に世界相撲選手権重量級王者にもなったモンゴル人力士、元幕下大翔地(30)を破って優勝。実力も備わっている。

 空手をしていたという父も日本が好きで、その父は息子のために自宅の庭に土俵を作り、稽古相手がいないためブロディは150キロの水タンクに向かって立ち合いの稽古を重ねている。

 「相撲の技術だけでなく、相撲の精神や相撲とは何かを身につけたいと心から望んでます」と自己推薦文に記したブロディ。金髪の大銀杏(おおいちょう)が見られるのか。2月に夢への挑戦が始まる。 (岸本隆)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ