【阪神】掛布DC、若虎よりゴメス!2・1真っ先に見る
阪神・掛布雅之DC(59)=スポーツ報知評論家=が25日、「ゴメス特命コーチ」に名乗りを上げた。2月1日のキャンプインから沖縄・宜野座の1軍キャンプに帯同するDCは、マウロ・ゴメス内野手(30)の状態チェックを最優先。来日2年目を迎える不動の4番打者のスタートをサポートし、打線の軸をいち早く固める意気込みだ。
大黒柱がしっかりしなければ、チームそのものが倒れかねない。掛布DCはキャンプインに向け、最優先すべきポイントを明確にした。来日1年目の昨季、109打点でリーグ打点王のタイトルを獲得した、ゴメスの調整状態チェックだ。
チームにとって、若手育成は確かに課題のひとつだ。しかし「若手もそうだけど、和田監督が、打線の中でいちばん心配しているのはゴメスだと思う」と掛布DC。軸がぶれれば当然、打線は機能しない。入団1年目に打率2割8分3厘、26本塁打と好成績を残したとはいえ「去年の成績があるから大丈夫という形でオフを過ごしていたら、痛い目に遭う」と油断はできない。
「相手も、もちろん崩しにくると思う」。他チームからのマークもより厳しくなることが予想され、昨季以上の心構えが必要となる。「基本的には、(ゴメスは)オマリーと話すことになるんだろうけど」と、指導の窓口はオマリー打撃コーチ補佐に一任するが、「気がついたことがあれば、オマリーらを通じて言わせてもらいたい」と、動向に鋭く目を光らせるつもりだ。
ゴメスは昨年、妻の第1子出産や、右膝裏を痛めるなどして出遅れ、オープン戦打率1割4分3厘と低迷。開幕直前に“追試”で出場した3月25日のウエスタン・リーグ、中日戦(ナゴヤ)の試合前に掛布DCからアドバイスされたのがきっかけで、状態を上げた。球団関係者も「名古屋で掛布さんに教えていただいたのが大きかった」と話すなど、日本での成功のきっかけになったのは間違いない。今季はキャンプインから「恩師」のチェックが入る。2年目のバックアップ態勢も万全だ。(辻 圭太郎)