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大谷ワインドアップで勝負!球威増へ今オフ解禁投法「続ける」

ブルペンでワインドアップで投げ込む大谷
ブルペンでワインドアップで投げ込む大谷
Photo By スポニチ

 日本ハム・大谷翔平投手(20)が25日、「ワインドアップ投法」で二刀流3年目に臨むことを決めた。沖縄・名護での先乗り合同自主トレ2日目は初めてブルペン入り。昨季のセットポジションから変更し、全て振りかぶって32球を投げた。近年のプロ野球ではめっきり少なくなった投球フォームだが、体全体を使うために球威は確実にアップする。プロ野球最速の162キロを誇る20歳の怪物が変化を恐れず、新たな境地に踏み込む。

 1メートル93、95キロの大谷がより大きく見えた。振りかぶり、躍動感ある投球フォームから放たれた剛球はミットを叩き、激しい衝撃音が響いた。捕手を立たせた状態でカーブ、スライダーの変化球も交えた。ラストの32球目は思い切り腕を振った。「速っ!当たるかと思った。140キロは軽く超えていた」。捕手・近藤も感嘆の声を上げた。

 最高気温21・5度まで上昇した名護。今月に入り千葉・鎌ケ谷で2度ブルペンで投げていたが、温暖な気候が大谷のピッチを自然と上げた。全てワインドアップからの投球。このオフから本格的に取り組んでいるがこれまでは「ただの遊びです」「筋力トレーニングをしたので体全体を使いたかった」などと説明していた。しかし、キャンプインを1週間後に控え、きっぱり言った。

 「普段から(キャッチボールなどで)ワインドアップで投げている。(キャンプ中も)やりながら続けていく」

 近年は「絶滅危惧種」とも言えるほどめっきり減少したワインドアップ投法だが、大谷に戸惑いはない。「もともと、ワインドアップだから大きな変わりはない」と言う通り、高校生史上最速の160キロをマークした花巻東(岩手)時代は振りかぶって投げていた。

 しかし、プロ1年目は投球フォームを安定させるために、グラブを顔の前で止めるノーワインドアップを採用。2年目の昨季は、より制球を重視するために走者がいない場面でもセットポジションで投げ、チームトップの11勝を挙げるなど投手として大きく飛躍した。

 なぜ、今あえてワインドアップに戻すのか。大谷はその理由を「(打者からの)見え方やタイミングの違い」と説明した。1メートル93の長身が大きく振りかぶることで打者に威圧感を与え、足の上げ方次第でセットポジション以上にタイミングをずらすことも可能となる。なにより、反動をつけることで体重がボールに乗りやすく、球速や球威も増す。一方で「方向付けがしにくい」と制球しづらいリスクもあるが、現状に満足せず、実戦でもワインドアップ投法で感覚を確かめる考えだ。

 実戦初登板は2月9日の紅白戦(名護)か同11日の阪神との練習試合(名護)が濃厚。この日も全体練習後、最後まで残り約1時間の筋力トレーニングに励んだ。「キャンプである程度は追い込むし、疲れてもいい」。この向上心こそが最大の武器。20歳の怪物は無限の可能性をひたすらに追い求める。 

[ 2015年1月26日 05:30 ]

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