児童ポルノ:「アマゾンのチェック甘い」…出品業者が供述

毎日新聞 2015年01月25日 20時51分(最終更新 01月25日 22時48分)

愛知県警が家宅捜索したアマゾンジャパン本社=東京都目黒区で2015年1月23日、山本佳孝撮影
愛知県警が家宅捜索したアマゾンジャパン本社=東京都目黒区で2015年1月23日、山本佳孝撮影

 自社の商品サイトへの児童ポルノ写真集出品を放置し、販売を手助けした疑いがあるとして、愛知県警がネット通販大手「アマゾンジャパン」(東京都目黒区)を児童ポルノ禁止法違反(提供)のほう助容疑で家宅捜索した事件で、摘発された業者が「他の通販サイトでは出品できなかったのでアマゾンに出した」と供述していたことが捜査関係者への取材で分かった。

 県警は昨年夏、アマゾンのサイトに児童ポルノ写真集があるのを発見。9月以降、出品した古書店など約10業者を同法違反容疑で摘発した。捜査関係者によると、「アマゾンのチェックが甘い」との趣旨の供述をする業者がいたという。

 アマゾンは「商品は日本の法令を順守しているものでなければならない」と規約で定めている。同社は毎日新聞の取材に「独自のシステム・プロセスを通じて当サイトにおける規約に違反する商品の販売を禁止し、該当商品を排除している」と説明したが、家宅捜索について「捜査中につき、コメントは控える」としている。

 県警は押収した資料などから、出品商品のチェック体制や児童ポルノの出品が放置された背景を調べている。【山本佳孝】

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