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相づち打つ「対話ロボット」公開1月20日 18時01分
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話をしている相手に視線を向けたり相づちを打ったりできる新たな対話型のロボットを大阪大学などの研究チームが開発し、20日、東京の日本科学未来館で公開されました。
この「CommU」と「Sota」という2体のロボットは、大阪大学大学院の石黒浩教授らの研究チームが開発しました。
2体はともに背丈がおよそ30センチ、重さが900グラム程度で、頭や腕、胴体など、人の上半身をかたどっています。これらのロボットは、人が話している内容を理解することはできませんが、話をしている相手に体や視線を向けたり、あらかじめ組み込まれたプログラムによって相づちを打つことができるため、人と対話しているような感覚が得られます。また、この発表会見では、姿かたちが人間そっくりの別の2体のロボットが解説を行い、報道関係者の注目を浴びていました。
開発した石黒教授は「ロボット開発で最も難しいのは、誰かと誰かが対話しているところに参加している感覚を持つことだ。これらのロボットは、対話がうまくいかない子どもや認知症のお年寄りなどのコミュニケーションの訓練に役立てられる可能性があるのではないか」と話しています。