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外国人旅行者の消費額2兆円 過去最高
1月20日 14時45分

去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者が過去最高となったことに伴い、旅行者が宿泊や買い物などに使った消費総額は2兆円余りと、これまでで最も多くなりました。

観光庁の推計によりますと、去年1年間に外国人旅行者が宿泊や買い物などに使った消費総額は2兆305億円に上り、前の年と比べて43%増えて過去最高となりました。これは、このところの円安に加え、外国人旅行者を対象に去年10月から消費税の免税対象の品目が拡大され、外国人の購買意欲が高まったことが背景にあります。
国や地域別では、中国が最も多い5583億円で前の年と比べて倍増し、全体の4分の1を超える額を占めました。2位が台湾で43%増えて3544億円、3位が韓国で5%増えて2090億円となっています。
消費の内訳では、買い物代がこれまで1位だった宿泊費を上回り、全体の35%に当たる7142億円となりました。
また、外国人旅行者1人当たりの平均支出額は、前の年より10%増えて15万1374円となりました。
観光庁の久保成人長官は20日の記者会見で、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者が初めて1300万人を超えたことに関連して、「急増する外国人旅行者に満足してもらうため、受け入れ態勢をさらに充実しなければならない。バスや宿泊施設が時期や地域によってひっ迫しないような対策を今後検討していきたい」と述べました。また、外国人旅行者の消費総額が過去最高となったことについて、「円安の進行と消費税の免税制度の拡充で、外国人の購買意欲が促進された。今後は地方にも免税店を増やして地方の消費増加を図っていきたい」と述べました。

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