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3500万ドル以上の身代金獲得か1月20日 21時03分
国連の専門家は「イスラム国」がジャーナリストや援助関係者らを誘拐することで、この1年で3500万ドル以上の身代金を受け取ってきたとみています。
これは、去年11月に開かれた国連安全保障理事会のテロ対策委員会で、テロ組織の資金を調査している専門家が明らかにしたもので、「イスラム国」はこの1年で3500万ドルから4500万ドル、日本円にしておよそ41億円から53億円の身代金を受け取ってきたと分析しています。
また、専門家は2012年に国際テロ組織「アルカイダ」の指導者アイマン・ザワヒリ容疑者が欧米人の誘拐を呼びかけ、誘拐による身代金が各地でイスラム過激派組織の主な資金源になっていると指摘するとともに身代金は武器や爆薬の購入、戦闘員の訓練キャンプなどに使われているとしています。
身代金を巡っては、アメリカ政府はテロ組織を利するだけになるとして支払わない方針を鮮明にしていますが、アメリカのメディアはヨーロッパの一部の国は過去に身代金を支払っていて対応が異なっていると伝えています。