農業・林業・漁業
June 27, 2010
広島県立西条農業高等学校創立100周年記念式典の記念講演会小泉武夫さんの「若者に期待する食と農」を聞きに行きました
広島県立西条農業高等学校創立100周年記念式典の記念講演会小泉武夫さんの「若者に期待する食と農」を聞きに行きました6月26日、東広島市の西条農業高等学校で小泉武夫さんの講演会がありました。
以前、大崎上島町のみかん農家出身の知人から「小泉先生の話は、聞いておいた方がいいよ。」と聞いていたので、早速、出かけてみました。
会場は西条農業高校の体育館です。最初に記念式典がありました。名門高等学校だけあって、この地方を支えたり、現在も支えている多くの卒業生が出席者していました。
小泉さんといえば、彼の食べもののエッセイのような抱腹絶倒の軽い話になるのかと思っていたところ内容は極めて硬質な講演でした。
「農業は面白いぞ。発想を転換すれば儲かるんだよ。それがみんなのためであり、日本のためになり、世界のためになるんだ。もう年寄りの考えではダメなんだ。発想豊かな君たちに期待しているよ！」と、高校生に語りかけるように話す名講演でした。
日本各地で行われている発想を変えた農業の成功事例を取り上げていたが、その中に大分県日田市大山町の話がでたときには我ながら昂ぶった気持ちになりました。
僕は、以前、この町の農業に興味を持ち、これを修士論文にまとめようと思っていろいろと調べたことがあるからです。
結果は、行政、シンクタンク、大学などが組織的に実施する研究にはとても対抗ができないため途中で研究テーマを変更しましたが・・・・、（中途半端ですが、関心のある人は、以下をクリック）
大分県日田市大山町の徹底研究 その１
大分県日田市大山町の徹底研究 その２
大分県日田市大山町の徹底研究 その３
大分県日田市大山町の徹底研究 その４
大分県日田市大山町の徹底研究 その５
大分県日田市大山町の徹底研究 その６
大分県日田市大山町の徹底研究 その７（おわり）
その他、小泉さんは、W杯で日本が勝ったといって渋谷駅に若者が集り大騒ぎをしている。あのエネルギーを日本の将来のために使ってほしい・・・・とチクリ!
また、自らが関係する大分県の別府大学発酵食品学科のことも話しました。気になったので帰ってWebで調べてみたら、入学難易度は決して高くはないがとても将来性のある学科であることが分かりました。
僕の農業に関するブログ（ここをクリック）
June 13, 2010
ひろしま夢プラザで、呉市安浦町野呂山でシイタケ栽培をしている後輩に会いました
ひろしま夢プラザで、呉市安浦町野呂山でシイタケ栽培をしている後輩に会いました
「ひろしま夢プラザ」は、広島市の中心部の本通にあます。
ここでは広島県内のあらゆる旬の情報と特産品が手に入るため土日は広島市民で大盛況です。
理由は、広島市民には広島周辺の田舎から出てきた人が多いためです。僕も時々ここに寄って何か旨いものを買って帰ることがあります。
6月12日（土）、今日も寄ったところ、呉市の野呂山頂でしいたけを栽培している後輩が店の入り口で野呂山の特産野菜を売っていました。平素は仲間と一緒に呉市安浦町内海の路上で「無農薬新鮮市場」を運営しています。
縁あって大分県からはるばる野呂山にやってきて、現在は、シイタケ栽培、時々陶芸家の生活（こちらは現在休業中とか）をしています。
「儲かりますか？」と質問すると「儲かりません！」と明るく答えてくれましたが、その笑顔には広島市に販路拡張の橋頭堡を築いてやろうとする意欲と自信を感じました。
早速、しいたけを買って帰り、焼いただけのアツアツを濃い目の塩水に浸して食べてみましたが産地直販はやはり普通のしいたけより一味違う感じです。
この人は頭のいい人なのでそのうちに近づきがたいほど偉くなるような気がしてきました。
「ひろしま夢プラザ」は、広島市の中心部の本通にあます。
ここでは広島県内のあらゆる旬の情報と特産品が手に入るため土日は広島市民で大盛況です。
理由は、広島市民には広島周辺の田舎から出てきた人が多いためです。僕も時々ここに寄って何か旨いものを買って帰ることがあります。
6月12日（土）、今日も寄ったところ、呉市の野呂山頂でしいたけを栽培している後輩が店の入り口で野呂山の特産野菜を売っていました。平素は仲間と一緒に呉市安浦町内海の路上で「無農薬新鮮市場」を運営しています。
縁あって大分県からはるばる野呂山にやってきて、現在は、シイタケ栽培、時々陶芸家の生活（こちらは現在休業中とか）をしています。
「儲かりますか？」と質問すると「儲かりません！」と明るく答えてくれましたが、その笑顔には広島市に販路拡張の橋頭堡を築いてやろうとする意欲と自信を感じました。
早速、しいたけを買って帰り、焼いただけのアツアツを濃い目の塩水に浸して食べてみましたが産地直販はやはり普通のしいたけより一味違う感じです。
この人は頭のいい人なのでそのうちに近づきがたいほど偉くなるような気がしてきました。
June 07, 2010
東広島市『河内町ふるさと産品寄りん菜屋』に行きました
東広島市『河内町ふるさと産品寄りん菜屋』に行きました
この前、買った河内町の小田米がおいしかったので、ふたたび買いに行きました。
コシヒカリ５キログラムが税込み2,000円と格安です。
我が家では魚沼コシヒカリ（義理で地元のデパートから定期的に購入）を5キロ4,100円で購入していますが、これより確実に美味しい感じがします。
その秘訣は小田地区が高地にあること水が良いことにあるようです。
最近では日本全国に新潟コシヒカリより美味しいお米がたくさん出てきています。
我が家も新潟コシヒカリを止めて安くて美味しい小田米にしたいと思っていますが「義理」というやつに邪魔をされて、これがなかなかうまくいきません。
今回は韃靼そばも買ってみました。
この前、買った河内町の小田米がおいしかったので、ふたたび買いに行きました。
コシヒカリ５キログラムが税込み2,000円と格安です。
我が家では魚沼コシヒカリ（義理で地元のデパートから定期的に購入）を5キロ4,100円で購入していますが、これより確実に美味しい感じがします。
その秘訣は小田地区が高地にあること水が良いことにあるようです。
最近では日本全国に新潟コシヒカリより美味しいお米がたくさん出てきています。
我が家も新潟コシヒカリを止めて安くて美味しい小田米にしたいと思っていますが「義理」というやつに邪魔をされて、これがなかなかうまくいきません。
今回は韃靼そばも買ってみました。
May 29, 2010
徳島県で無農薬農業と養蜂業を立ち上げようとしてしている人に会ってきました
徳島県で無農薬農業と養蜂業を立ち上げようとしてしている人に会ってきました
僕の友人に、大手銀行を早期退職し母親の生地である徳島県某町に定住し無農薬農業（主として果樹園）と養蜂業を開業しようとしている人がいます。
土曜日、話を聞きに、車を飛ばして行ってみました。
彼は農業も養蜂も経験がないため、現在、周囲の人から特訓を受けています。
そのうちにボランティアの養蜂仲間を募って将来はコミュニティビジネスに育てて町の特産にしたいという抱負を持っています。
最終目標は、高齢化の進むこの町を「ミツバチで輝くまち」にしたいと豪語していました。
養蜂業を起業するというので飼育用巣箱は最低でも50箱はあるだろうと思っていたらまだ3箱です。その上、ハチの数もきわめて少ない感じです。
でも、初っ端はこんなものなのだろうと思います。
6月には養蜂技術の習得のため外国を視察してくるそうです。彼のコミュニティビジネスがどのように展開するか楽しみです。
僕の友人に、大手銀行を早期退職し母親の生地である徳島県某町に定住し無農薬農業（主として果樹園）と養蜂業を開業しようとしている人がいます。
土曜日、話を聞きに、車を飛ばして行ってみました。
彼は農業も養蜂も経験がないため、現在、周囲の人から特訓を受けています。
そのうちにボランティアの養蜂仲間を募って将来はコミュニティビジネスに育てて町の特産にしたいという抱負を持っています。
最終目標は、高齢化の進むこの町を「ミツバチで輝くまち」にしたいと豪語していました。
養蜂業を起業するというので飼育用巣箱は最低でも50箱はあるだろうと思っていたらまだ3箱です。その上、ハチの数もきわめて少ない感じです。
でも、初っ端はこんなものなのだろうと思います。
6月には養蜂技術の習得のため外国を視察してくるそうです。彼のコミュニティビジネスがどのように展開するか楽しみです。
May 17, 2010
東広島市河内町小田地区の麦の穂がきれいだと聞いて出かけてみました
東広島市河内町小田地区の麦の穂がきれいだと聞いて出かけてみました
知人から、昨年のこの時期に東広島市河内町に出かけた時、美しい「麦の穂波」を見たと聞いたのでカメラを持って出かけてみました。
僕は麦の穂波を見たことがありません。
稲穂のように黄金に輝くのかと思っていたら、写真のとおりです。その上、畑には雑草が生えており、手入れもよくありません。
付近で農作業中のお百姓さんに「この麦はいつ頃、刈るんですか？」と聞いたところ「この辺りの農家は、法人さん（農事組合か？）に畑を預けているんです。この麦をいつ刈るかは百姓にはサッパリ分からんのです。百姓は水遣りと草取りをするだけです。手入れの悪のは地主さんが草取りをやってんないん（やらないの）でしょう？」ということです。
「どこに出荷されるんですか？」と聞くと、やはり「法人さんが決めてんで(決めるので）私らには分かりません。たぶん、県内のパン屋さんに売ってんだと思います。」とのことです。
近所の農産物直売所でお米を買って帰りました。
河内町小田地区といえば、昔から美味しいお米ができるところとしてこ有名でした。
でも、最近では、安いお米に代わっていろいろな農作物を作っているようです。
知人から、昨年のこの時期に東広島市河内町に出かけた時、美しい「麦の穂波」を見たと聞いたのでカメラを持って出かけてみました。
僕は麦の穂波を見たことがありません。
稲穂のように黄金に輝くのかと思っていたら、写真のとおりです。その上、畑には雑草が生えており、手入れもよくありません。
付近で農作業中のお百姓さんに「この麦はいつ頃、刈るんですか？」と聞いたところ「この辺りの農家は、法人さん（農事組合か？）に畑を預けているんです。この麦をいつ刈るかは百姓にはサッパリ分からんのです。百姓は水遣りと草取りをするだけです。手入れの悪のは地主さんが草取りをやってんないん（やらないの）でしょう？」ということです。
「どこに出荷されるんですか？」と聞くと、やはり「法人さんが決めてんで(決めるので）私らには分かりません。たぶん、県内のパン屋さんに売ってんだと思います。」とのことです。
河内町小田地区といえば、昔から美味しいお米ができるところとしてこ有名でした。
でも、最近では、安いお米に代わっていろいろな農作物を作っているようです。
May 11, 2010
5月10日 ＮＨＫ『鶴瓶の家族に乾杯』、「小池栄子 上蒲刈島＆下蒲刈島」で呉市が取り上げられました
5月10日 ＮＨＫ『鶴瓶の家族に乾杯』、「小池栄子 上蒲刈島＆下蒲刈島」で呉市が取り上げられました
僕は、呉市出身です。（蒲刈島ではなく、旧市内）
最近、僕のブログの蒲刈島の記事が頻繁にアクセスされます。
先週は、東京の友人から、「テレビで見たんだが懐かしくなってねえ、ところで一緒に働いていた蒲刈島出身のＳさんは元気かい！、住所教えてよ！」といったメールが入って来ました。
「今頃、なぜ、蒲刈島なの」と思っていたら、4月26日のNHK『鶴瓶の家族に乾杯」前編で蒲刈島が放送されたことを知りました。
今回（5月10日）の放送は後編でしたがテレビで出てくるロケ地の辺りは、この2年間、僕のまちづくりの勉強のため何度も取材に出かけたところです。懐かしく視聴しました。
再放送は、5月17日（月） ＢＳ１ 午前8:15〜9:00です。
呉市蒲刈町大浦を散策しました
朝鮮通信使の資料を見に下蒲刈町「松濤園（しょうとうえん） 」に行ってきました
僕は、呉市出身です。（蒲刈島ではなく、旧市内）
最近、僕のブログの蒲刈島の記事が頻繁にアクセスされます。
先週は、東京の友人から、「テレビで見たんだが懐かしくなってねえ、ところで一緒に働いていた蒲刈島出身のＳさんは元気かい！、住所教えてよ！」といったメールが入って来ました。
「今頃、なぜ、蒲刈島なの」と思っていたら、4月26日のNHK『鶴瓶の家族に乾杯」前編で蒲刈島が放送されたことを知りました。
今回（5月10日）の放送は後編でしたがテレビで出てくるロケ地の辺りは、この2年間、僕のまちづくりの勉強のため何度も取材に出かけたところです。懐かしく視聴しました。
再放送は、5月17日（月） ＢＳ１ 午前8:15〜9:00です。
呉市蒲刈町大浦を散策しました
朝鮮通信使の資料を見に下蒲刈町「松濤園（しょうとうえん） 」に行ってきました
December 24, 2009
過疎の集落 竹原市仁賀町戸石地区に行きました
過疎の集落 竹原市仁賀町戸石地区に行きました
竹原市仁賀町戸石（といし）地区の棚田が絶景と聞いて出かけてみました。
仁賀（にか）小学校横の道路から一本道で約３キロ先急峻な山道を登ります。標高差は３００メートル以上はあると思います。中国自然歩道の標識があるため迷子になることはありません。
今回はホンダフィットで行きました。道幅はフィット１台がやっと通れる幅です。ひたすら対向車のないことを祈りながら運転しました。
片側が断崖絶壁ガードレールなしのところも多くあるため、初めて通る者にとっては手足が震える思いのドライブになりました。
途中の大谷集落は現在４戸、終点の戸石集落は９戸です。空き家も多くありました。
この地域は温度差が大きいため美味しいお米ができるそうです。
この辺りの小学生は仁賀小学校に行きます。（現在、小学生がいるかどうかは分かりません）、
お年寄りに聞いたところ、行きは４０分くらい、帰りは１時間以上かかるそうです。特に雪の日は３０センチも積る日があり大変なようです。
高校生は、クラブの朝練があるため、早朝自転車で自宅を出発、夕方は親が麓まで軽四トラックで迎えに行き、そこで自転車を荷台に積んで連れて帰るのだそうです。
集落には庭を竹の柵で囲っている家がありました。聞いてみると鹿やイノシシが庭に入ってくるのを防いでるのだそうです。
「最近では罠を仕掛けても引っからんようになった。どうも、イノシシも学校に行って勉強しとるらしゅうてエロうなってしもうた！」と冗談を言っていました。
この地域にインターネットの光ケーブルが敷設される予算が付いたことを大変喜んでいました。
新聞、テレビは大手新聞社系の全国ネットです。このため東京や大都会のことばかりを報道したり放送しています。その結果、多くの人が大都会に住みたくなりました。
小泉さんが効率化、合理化、経済原則の構造改革を訴えたため、経済的に効率のわるい農業が切り捨てられています。
世の中が都会中心の社会に変わってしいます。
現在の政治は地域を疎かにしています。これでは地域は益々寂れてしまいます。今のうちに何とか手を打たなければ・・・
終戦後の食料難の時代には、このような過疎の村が多く日本人の命を守りましたが、今は放っとろかしにしています。
今、国際紛争が起きたら日本人の大半は餓死です。フランスをはじめヨーロッパの国は田舎をとても大切にします。
僕は、東京や大都会に住む人にフワフワしたものを感じます。こんなところに住んでいる人に日本人らしい強さを感じます。
竹原市仁賀町戸石（といし）地区の棚田が絶景と聞いて出かけてみました。
仁賀（にか）小学校横の道路から一本道で約３キロ先急峻な山道を登ります。標高差は３００メートル以上はあると思います。中国自然歩道の標識があるため迷子になることはありません。
今回はホンダフィットで行きました。道幅はフィット１台がやっと通れる幅です。ひたすら対向車のないことを祈りながら運転しました。
片側が断崖絶壁ガードレールなしのところも多くあるため、初めて通る者にとっては手足が震える思いのドライブになりました。
途中の大谷集落は現在４戸、終点の戸石集落は９戸です。空き家も多くありました。
この地域は温度差が大きいため美味しいお米ができるそうです。
この辺りの小学生は仁賀小学校に行きます。（現在、小学生がいるかどうかは分かりません）、
お年寄りに聞いたところ、行きは４０分くらい、帰りは１時間以上かかるそうです。特に雪の日は３０センチも積る日があり大変なようです。
高校生は、クラブの朝練があるため、早朝自転車で自宅を出発、夕方は親が麓まで軽四トラックで迎えに行き、そこで自転車を荷台に積んで連れて帰るのだそうです。
集落には庭を竹の柵で囲っている家がありました。聞いてみると鹿やイノシシが庭に入ってくるのを防いでるのだそうです。
「最近では罠を仕掛けても引っからんようになった。どうも、イノシシも学校に行って勉強しとるらしゅうてエロうなってしもうた！」と冗談を言っていました。
この地域にインターネットの光ケーブルが敷設される予算が付いたことを大変喜んでいました。
新聞、テレビは大手新聞社系の全国ネットです。このため東京や大都会のことばかりを報道したり放送しています。その結果、多くの人が大都会に住みたくなりました。
小泉さんが効率化、合理化、経済原則の構造改革を訴えたため、経済的に効率のわるい農業が切り捨てられています。
世の中が都会中心の社会に変わってしいます。
現在の政治は地域を疎かにしています。これでは地域は益々寂れてしまいます。今のうちに何とか手を打たなければ・・・
終戦後の食料難の時代には、このような過疎の村が多く日本人の命を守りましたが、今は放っとろかしにしています。
今、国際紛争が起きたら日本人の大半は餓死です。フランスをはじめヨーロッパの国は田舎をとても大切にします。
僕は、東京や大都会に住む人にフワフワしたものを感じます。こんなところに住んでいる人に日本人らしい強さを感じます。
June 15, 2009
竹原市の田圃の写真を撮りに竹原市に行きました
竹原市の田圃の写真を撮りに竹原市に行きました
竹原市吉名地区の棚田の写真を撮りに行きました。何年も休耕田になっている棚田は崩壊寸前です。
まだ、田植えの済んでない田圃もありました。
この田圃は機械を使わず手で植えるのだそうです。これだけの広さの田圃なら機械で植えれば1時間です。「なぜ、機械で植えないのですか？」と問うと「ハハハハ・・・・、自宅で食べるだけの米を作っています。田植えは僕と妻と子ども二人で2日はかかります。でも、2日のために１００万円出して、田植え機を買うはもったいないじゃないですか、それに子供には米づくりを通して多くのことを学んで欲しいし・・・」と若いお父さんが教えてくれました。
竹原市西野地区は、東広島市に近いため、最近は都市化傾向にあります。このようなところにもイノシシや鹿や猿が出没して農作物を荒らすのだそうです。
畑の周りには、柵が張り巡らされ、夜には電気をいれるのだそうです。この地域では、夜、イノシシや鹿の声を聞くことはよくあるそうです。
防獣柵の高さは2メートルくらいです。鹿の侵入を防ぐにはこの程度の高さは必要なのだそうです。
現在、日本の農業や漁業が大変です。グリーン・ツーリズムなど都市と農山漁村を双方向が行き交う新たなライフスタイルを促進しする必要があると痛感しました。
竹原市吉名地区の棚田の写真を撮りに行きました。何年も休耕田になっている棚田は崩壊寸前です。
まだ、田植えの済んでない田圃もありました。
この田圃は機械を使わず手で植えるのだそうです。これだけの広さの田圃なら機械で植えれば1時間です。「なぜ、機械で植えないのですか？」と問うと「ハハハハ・・・・、自宅で食べるだけの米を作っています。田植えは僕と妻と子ども二人で2日はかかります。でも、2日のために１００万円出して、田植え機を買うはもったいないじゃないですか、それに子供には米づくりを通して多くのことを学んで欲しいし・・・」と若いお父さんが教えてくれました。
竹原市西野地区は、東広島市に近いため、最近は都市化傾向にあります。このようなところにもイノシシや鹿や猿が出没して農作物を荒らすのだそうです。
畑の周りには、柵が張り巡らされ、夜には電気をいれるのだそうです。この地域では、夜、イノシシや鹿の声を聞くことはよくあるそうです。
防獣柵の高さは2メートルくらいです。鹿の侵入を防ぐにはこの程度の高さは必要なのだそうです。
現在、日本の農業や漁業が大変です。グリーン・ツーリズムなど都市と農山漁村を双方向が行き交う新たなライフスタイルを促進しする必要があると痛感しました。
June 11, 2009
稲の写真を撮りに竹原市仁賀・田万理に行ってきました
稲の写真を撮りに竹原市仁賀・田万理に行ってきました
僕は、田植えのあと、元気を取り戻してグングン生育する稲を見るのは好きです。竹原市仁賀地区は5月の終わりから6月のはじめが田植えなので、今が、写真を撮る絶好のチャンスです。早速、カメラを持って出かけてみました。
帰りに田万理地区に寄ってみました。
まだ、水を張ってない田があります。お百姓さんに「ここは何時田植えをするんですか？」と聞くと「昨年から稲は作っていません！」といいます。
「それでは、畑にして何か植えるんですか？」と問うと「畑にはしません。何も植えません。」という返事です。よく見るとこの回りはどこも同じ状態の休耕田です。
近い将来、食糧危機の危険があるとか、地産地消の大切さが叫ばれる中、農業をしても儲からない、農業をしない方が得をするという現実をみると、これはもう政治の問題なのだと思ってしまいました。
僕は、田植えのあと、元気を取り戻してグングン生育する稲を見るのは好きです。竹原市仁賀地区は5月の終わりから6月のはじめが田植えなので、今が、写真を撮る絶好のチャンスです。早速、カメラを持って出かけてみました。
帰りに田万理地区に寄ってみました。
まだ、水を張ってない田があります。お百姓さんに「ここは何時田植えをするんですか？」と聞くと「昨年から稲は作っていません！」といいます。
「それでは、畑にして何か植えるんですか？」と問うと「畑にはしません。何も植えません。」という返事です。よく見るとこの回りはどこも同じ状態の休耕田です。
近い将来、食糧危機の危険があるとか、地産地消の大切さが叫ばれる中、農業をしても儲からない、農業をしない方が得をするという現実をみると、これはもう政治の問題なのだと思ってしまいました。
May 26, 2009
沖浦和光著「島に生きる 瀬戸内海民と被差別部落の歴史」（広島県豊町）、読みました
沖浦和光著「島に生きる 瀬戸内海民と被差別部落の歴史」（広島県豊町）、読みましたこの本を読むと芸予諸島の民俗の底辺に、不当な差別があったことがはっきりとわかります。
最終章に、海に生きた漁師が綴った自叙伝のことが記されていますが圧巻でした。
沖浦さんの本は、以前、沖浦和光著「瀬戸内の民俗誌 ―海民史の深層をたずねて―」 (岩波新書)、を読んだことがありますが、こちらの本の方が数倍のインパクトありました。
この本は、「豊町における部落差別撤廃とあらゆる差別をなくすることをめざす条例」を制定するなど、積極的に人権尊重のまちづくりをつとめている広島県豊町（現在、呉市と合併）が、沖浦和光さんにお願いして作成したものです。とてもよい本です。
しかし、広島県内の公共図書館の横断検索では、広島県立図書館と呉市立図書館が1冊づつ所蔵しているだけです。全国の大学図書館所蔵検索のwebcatで調べても3つの大学が所蔵している過ぎません。なぜ、こんなに所蔵する図書館が少ないのでしょうか、広島県豊町はもっと多く印刷して多くの図書館に寄贈すればよかったのにと思いました。
僕の瀬戸内海研究は宮本常一を基本書にしています。宮本常一は、芸予諸島の民俗について文章や写真で多くことを紹介しています。しかし、彼の文章には差別や部落問題はでてきません。写真はなにも語りません。
彼は「差別や部落問題を避けていたのではないかな」、それとも「自明のこととして説明の必要を感じなかったのかな」と思ったりしています。
瀬戸内島嶼部は本州より社会的開発が遅れて、意識の面でも保守的で、なにかにつけて閉鎖的です。瀬戸内海の島々では明治維新も身分差別意識が根強く残っていて、行政機関も学校教育も部落差別に関する社会的啓発は遅れており、旧来の差別的習慣がそのもま続いていたようです。
この本を読んで、一日も早く差別のない芸予諸島に生れ変わることを切望しました。
May 23, 2009
折りたたみ自転車の初乗り 大崎上島町に行きました
折りたたみ自転車の初乗り 大崎上島町に行きました
安芸津港からフェリーに自転車を積んで大崎上島に行きました。
天気は快晴です。自転車で走っていると柑橘の花の甘い香りが漂ってきます。今の大崎上島はサイクリングに最適な時期です。
畑を見ると、みかん、ブルーベリー、ぶどう、びわ、桃、柿、イチジクなどの果樹園がありました。ハウスでトマトも作っていました。
僕が感動したのは、大崎上島には花が好きな人が多く、島全体がオープンガーデンの感じになっていたことです。
広島のフラワーフェスティバルのようなお祭り用に作られたものではなく、ごく普通の家庭の小さな花壇や玄関先のプランターがとてもかわいい感じに作られています。きっとこころやさしい人が丹精込めて育ててるのだと思うととても癒されます。
この島には、Ｆ・Ｆランド大崎会という団体があり、フルーツとフィッシュ（魚）でアピールしています。僕は、もうひとつプラスしてフラワー（花）を入れて、「Ｆ・Ｆ・Ｆランド」にしてはどうかなと感じました。
最近ではフィッシュ（魚）が精彩を欠いているので、フィッシュに変えてフラワーでもいいと思いました。
島全体をオープンガーデンにしようと呼びかけるＮＰＯができれば賛同者も多いような気がします。
今回は花の写真を撮っていないので、改めてきれいな花を咲かせている家を撮影してきたいと思います。
左はみかん、右はブルーベリー
左はブドウ、右はビワ
左は桃、右は柿
イチジク
薬研谷温泉 [大崎上島町ふれあいの館]に行ってきました
安芸津港からフェリーに自転車を積んで大崎上島に行きました。
天気は快晴です。自転車で走っていると柑橘の花の甘い香りが漂ってきます。今の大崎上島はサイクリングに最適な時期です。
畑を見ると、みかん、ブルーベリー、ぶどう、びわ、桃、柿、イチジクなどの果樹園がありました。ハウスでトマトも作っていました。
僕が感動したのは、大崎上島には花が好きな人が多く、島全体がオープンガーデンの感じになっていたことです。
広島のフラワーフェスティバルのようなお祭り用に作られたものではなく、ごく普通の家庭の小さな花壇や玄関先のプランターがとてもかわいい感じに作られています。きっとこころやさしい人が丹精込めて育ててるのだと思うととても癒されます。
この島には、Ｆ・Ｆランド大崎会という団体があり、フルーツとフィッシュ（魚）でアピールしています。僕は、もうひとつプラスしてフラワー（花）を入れて、「Ｆ・Ｆ・Ｆランド」にしてはどうかなと感じました。
最近ではフィッシュ（魚）が精彩を欠いているので、フィッシュに変えてフラワーでもいいと思いました。
島全体をオープンガーデンにしようと呼びかけるＮＰＯができれば賛同者も多いような気がします。
今回は花の写真を撮っていないので、改めてきれいな花を咲かせている家を撮影してきたいと思います。
左はみかん、右はブルーベリー
左はブドウ、右はビワ
左は桃、右は柿
イチジク
薬研谷温泉 [大崎上島町ふれあいの館]に行ってきました
May 22, 2009
竹原市仁賀地区と竹原市忠海地区の農業を見に行きました
竹原市仁賀地区と竹原市忠海地区の農業を見に行きました
僕は、工業都市のサラリーマン家庭に育ったため農業の知識はまったくありません。
現在、過疎の集落の「まちづくり」や「まちおこし」を考えていますが農業の知識がないことが致命的な弱点になっています。
そこで農業行政に携わる知人にお願いして、農業の現場に連れていってもらいました。
竹原市仁賀地区は、最近、圃場整備が終わったところです。昔の小さな田圃を整備して一枚が約1反5畝(1,485��)から2反（1,980��)の大きな田圃に作り直してあり、トラクターでの作業がやりやすくなっていました。農器具も農家がお金を出し合って購入し共同で使用できるシステムになっていました。
「これなら農業がやりやすぞ！」と思いましたが、現実は、そうでもないようです。お百姓さんの話によると若い人はみんな町に働きに行って、ここで農業をやっている人はお年寄りばかりだそうです。
その上、「そこも作ってない、ここも、あっちも・・・」と不作地が多くて実際に耕作されているのは7割弱の感じです。
昔から、「仁賀地区はお米はおいしいところ」という評判がありますが、この地域でさえ現実はこの状態です。
せっかく、高いお金とエネルギーをつぎ込んで圃場整備をしても、後継者が育たない農業には問題があります。近い将来、食糧危機は必至と叫ばれる中でこの状態では困ります。
でも、いいことも聞きました。
この集落の農家の子どもはどこにいても田植えと稲刈りには帰ってくるそうです。日本の農業も後継者を完全に失ったわけではないようです。あとは政府の政策を待つだけのようです。
グーグルの航空写真を見てみました。
竹原市忠海地区の段々畑を訪ねてみました。
この当たりはひところのミカン景気が去り、手間のかかる段々畑はほとんど放置されて荒れ果てた潅木林のようになっていました。また、竹原の名物である竹が勢いを伸ばして徐々に山全体を占領しようとしていました。
その上、イノシシの被害は甚大で、農家のやる気を喪失させていました。
また、高齢化がそれに拍車をかけていました。
誰も通らない農道を上がると竹が鬱蒼と生えた竹やぶの下に開かれた１反（990�屐房紊糧�地がありました。
そこで農作業をしている老婆に出会いました。80歳前後かと思われますが、薄っすらと化粧しているところがとても美しく上品に見えました。
自宅は、下の集落にあり、毎日20分かけてここまで来るのだそうです。女手ひとつで野菜とくだものを作っていました。
「ここで人に会うのは二週間ぶりです。」と話してくれました。
「ひとりで仕事をするのは怖くありませんか？」と問うと「先月の曇りの日、ここに来る途中の水神さん（沼があり、小さな祠がある）の沼のほとりに新しい履物が揃えて置いてあるんですよ、私は怖くて怖くて、急いで帰りました。近所の人に調べてもらいましたが何もないといわれました。それから3日後には履物もなくなっていました・・・・、だれかがいたずらしたのでしょう」、まだ恐怖が残っている感じでした。
でも、息子さんのことを聞くと急に明るい顔になって、「時々、帰ってきて農作業を手伝ってくれるんです。」と話してくれました。
写真は、ヤフーの航空写真をコピーしました。
僕は、工業都市のサラリーマン家庭に育ったため農業の知識はまったくありません。
現在、過疎の集落の「まちづくり」や「まちおこし」を考えていますが農業の知識がないことが致命的な弱点になっています。
そこで農業行政に携わる知人にお願いして、農業の現場に連れていってもらいました。
竹原市仁賀地区は、最近、圃場整備が終わったところです。昔の小さな田圃を整備して一枚が約1反5畝(1,485��)から2反（1,980��)の大きな田圃に作り直してあり、トラクターでの作業がやりやすくなっていました。農器具も農家がお金を出し合って購入し共同で使用できるシステムになっていました。
「これなら農業がやりやすぞ！」と思いましたが、現実は、そうでもないようです。お百姓さんの話によると若い人はみんな町に働きに行って、ここで農業をやっている人はお年寄りばかりだそうです。
その上、「そこも作ってない、ここも、あっちも・・・」と不作地が多くて実際に耕作されているのは7割弱の感じです。
昔から、「仁賀地区はお米はおいしいところ」という評判がありますが、この地域でさえ現実はこの状態です。
せっかく、高いお金とエネルギーをつぎ込んで圃場整備をしても、後継者が育たない農業には問題があります。近い将来、食糧危機は必至と叫ばれる中でこの状態では困ります。
でも、いいことも聞きました。
この集落の農家の子どもはどこにいても田植えと稲刈りには帰ってくるそうです。日本の農業も後継者を完全に失ったわけではないようです。あとは政府の政策を待つだけのようです。
グーグルの航空写真を見てみました。
竹原市忠海地区の段々畑を訪ねてみました。
この当たりはひところのミカン景気が去り、手間のかかる段々畑はほとんど放置されて荒れ果てた潅木林のようになっていました。また、竹原の名物である竹が勢いを伸ばして徐々に山全体を占領しようとしていました。
その上、イノシシの被害は甚大で、農家のやる気を喪失させていました。
また、高齢化がそれに拍車をかけていました。
誰も通らない農道を上がると竹が鬱蒼と生えた竹やぶの下に開かれた１反（990�屐房紊糧�地がありました。
そこで農作業をしている老婆に出会いました。80歳前後かと思われますが、薄っすらと化粧しているところがとても美しく上品に見えました。
自宅は、下の集落にあり、毎日20分かけてここまで来るのだそうです。女手ひとつで野菜とくだものを作っていました。
「ここで人に会うのは二週間ぶりです。」と話してくれました。
「ひとりで仕事をするのは怖くありませんか？」と問うと「先月の曇りの日、ここに来る途中の水神さん（沼があり、小さな祠がある）の沼のほとりに新しい履物が揃えて置いてあるんですよ、私は怖くて怖くて、急いで帰りました。近所の人に調べてもらいましたが何もないといわれました。それから3日後には履物もなくなっていました・・・・、だれかがいたずらしたのでしょう」、まだ恐怖が残っている感じでした。
でも、息子さんのことを聞くと急に明るい顔になって、「時々、帰ってきて農作業を手伝ってくれるんです。」と話してくれました。
写真は、ヤフーの航空写真をコピーしました。
May 10, 2009
藤井満著「消える村 生き残るムラ 市町村合併にゆれる山村」（アットワークス）読みました
藤井満著「消える村 生き残るムラ 市町村合併にゆれる山村」（アットワークス）読みました平成の大合併で全国の市町村の数は千以上も減りました。
愛媛県における大合併は強烈でした。愛媛県の1999年の市町村数70から2009年の市町村数20へ減少 減少率-71% 全国３位。全国平均は-45%です。
県知事は「合併しないで（小さな町村が）残っていくことは、税金の無駄づかいと言ってもいい」など発言して、70市町村を11自治体にまとめる「基本パターン」をしめし、合併に消極的な首長には有形無形の圧力をかけました。
この本によると、この嵐の中で、村も住民も切り捨てられようとしている村がありました。一方で村は消えても人々の絆はしっかりと保たれている村がありました。大合併を選択することなく自分たちで「顔の見える合併」を選択して生き残る道を選択した町もありました。
この本の著者は、そこに住む住民から直接取材するとともに、その村の成り立ちや合併前の状況をていねいに調べて我々に報告してくれています。特に、高齢化の進む過疎の村の医療、福祉、公共サービスはどうなったのかは興味深く読みました。
僕は、この3年間、お遍路や観光、そして、まちづくりの勉強のため、７〜８回は愛媛県を訪問しています。近くを通り過ぎた懐かしい場所が何箇所もでてきました。「あの町でこんなことが起きていたのか」と驚きました。
著者は、平成の大合併を「基本的にノー」、でも合併してよかったのではないかと思える例もなかったわけではないとして、合併によりボス支配がなくなりムラの権力構造が崩れたことを上げています。
「生き生きとしている自治体・地域はどこが違うか」には、� 屮椒校拉曄廚任覆い海函↓◆岼預検彗亮舛犬磴覆い海函↓�みんなで語りあえる雰囲気があること、を上げていました。
March 23, 2009
芸予諸島のみかん事情 (３) 上蒲刈島大浦のみかん農家の人に聞きました
芸予諸島のみかん事情 (３) 上蒲刈島大浦のみかん農家の人に聞きました
１０年前に蒲刈島に帰り専業みかん農家に転身した人を訪ねてみました。
軽トラックで急峻な山の中腹まで登りみかん山に連れて行ってくれました。車から降りると瀬戸内海が広がります。美しさに驚きました。
「いいですね。こんな素晴らしい景色の中で仕事ができるとは・・・、空気はいいし、健康にもいいし、毎日が楽しいでしょう！」、この質問がイケなかったようです。急に不機嫌になって「ひとつも楽しくはありませんよ！、先祖の財産を守っているだけです。私の代でホオリたくないんです」と一言・・・・
みかん山は美しく景色がよくても、この島の自然と生活はきびしいものがあることが分かりました。
断崖絶壁に植え付けられたみかんの手入れは大変のようです。肥料、枝切り、病虫害予防、収穫と年から年中仕事があるそうです。特に夏の消毒は農薬に被曝しない様に長袖シャツにマスクで作業するため地獄の辛さだそうです。また、みかん栽培は重い荷物を持って険しい坂道を登ったり下ったりの重作業の連続なのだそうです。
「みかんのおかげで大学に行かせてもらったが、今では女房と二人で一日中働いても、みかんが安いため食べていくの精一杯。わずかばかりの年金がなかったら、今頃、町に出て工事現場の旗振りとか守衛さんでもしていますよ！」とのこと
（左の写真）、周辺の山を見渡せば耕作放棄地が目立ちます。
（右の写真）、イノシシの被害に逢わないようにみかん畑の周りは柵をしていました。
（左の写真）、大崎下島の大長港に行ってみました。木造の農船が展示されていました。
（右の写真）、昔はこの港に400隻の農船が停泊していたそうです。今では木造はプラスチックに変わり、また橋ができたためその数も少なくなっています。
大崎下島のみかん農家は、朝四時半に起床、この港から自分のみかん山のある島に農船に乗って「渡り作」という特異なみかんづくりに精を出します。この島のみかん農民は、朝、船団を組んで周辺の島に行き、星をいだいて家に帰る働きものぞろいです。
カリフォルニアのオレンジ畑、フランスのブドウ畑、熊本のみかん畑は、平野、又はなだらかの丘陵地です。彼等が安芸灘諸島のみかん畑を見たらきっと驚くと思います。
１０年前に蒲刈島に帰り専業みかん農家に転身した人を訪ねてみました。
軽トラックで急峻な山の中腹まで登りみかん山に連れて行ってくれました。車から降りると瀬戸内海が広がります。美しさに驚きました。
「いいですね。こんな素晴らしい景色の中で仕事ができるとは・・・、空気はいいし、健康にもいいし、毎日が楽しいでしょう！」、この質問がイケなかったようです。急に不機嫌になって「ひとつも楽しくはありませんよ！、先祖の財産を守っているだけです。私の代でホオリたくないんです」と一言・・・・
みかん山は美しく景色がよくても、この島の自然と生活はきびしいものがあることが分かりました。
断崖絶壁に植え付けられたみかんの手入れは大変のようです。肥料、枝切り、病虫害予防、収穫と年から年中仕事があるそうです。特に夏の消毒は農薬に被曝しない様に長袖シャツにマスクで作業するため地獄の辛さだそうです。また、みかん栽培は重い荷物を持って険しい坂道を登ったり下ったりの重作業の連続なのだそうです。
「みかんのおかげで大学に行かせてもらったが、今では女房と二人で一日中働いても、みかんが安いため食べていくの精一杯。わずかばかりの年金がなかったら、今頃、町に出て工事現場の旗振りとか守衛さんでもしていますよ！」とのこと
（左の写真）、周辺の山を見渡せば耕作放棄地が目立ちます。
（右の写真）、イノシシの被害に逢わないようにみかん畑の周りは柵をしていました。
（左の写真）、大崎下島の大長港に行ってみました。木造の農船が展示されていました。
（右の写真）、昔はこの港に400隻の農船が停泊していたそうです。今では木造はプラスチックに変わり、また橋ができたためその数も少なくなっています。
大崎下島のみかん農家は、朝四時半に起床、この港から自分のみかん山のある島に農船に乗って「渡り作」という特異なみかんづくりに精を出します。この島のみかん農民は、朝、船団を組んで周辺の島に行き、星をいだいて家に帰る働きものぞろいです。
カリフォルニアのオレンジ畑、フランスのブドウ畑、熊本のみかん畑は、平野、又はなだらかの丘陵地です。彼等が安芸灘諸島のみかん畑を見たらきっと驚くと思います。
February 22, 2009
第2回 東広島地産地消フェスティバルに行ってきました
第2回 東広島地産地消フェスティバルに行ってきました
昼飯代わりの食べ歩きと郷土の「美味いもの」を発見をするために西条中央公園で行われている「第2回 東広島地産地消フェスティバル」に行ってみました。
今日は大変寒い日でした。昼からは雨が降り出しました。写真は、12時ごろの会場風景です。広島のフードフェスティバル、呉の水産祭・・・・あれに比べると参加者は少ない感じですが、この天候では良く頑張っていました。
「地産地消」は」大切なことなので来年度は、天気に恵まれてこの「お祭」がもっと盛り上がれば良いと思いました。
安芸津町赤崎はジャガイモの名産地です。
この地域の婦人がコロッケを作って売っていました。1個100円です。1パック5個で500円です。とても美味しいコロッケでした。
わが町、東広島にも良い肉があるようです。ブランドに育ってくれればいいと思いました。牛串は１本500円です。食べてみました。国産牛がこの値段です、割安の感じがしました。
広島名物のカキ汁を売っていました。具は、カキは２個、大根、人参、ごぼう、油揚げです。味付けは味噌味です。価格は200円です。寒いのでとても大人気がありました。
東広島市豊栄町の生活研究グループは、朝5時から準備をしたそうです。とても頑張っていました。おふくろの味を思い出して、団子汁と赤飯を買いました。
昼飯代わりの食べ歩きと郷土の「美味いもの」を発見をするために西条中央公園で行われている「第2回 東広島地産地消フェスティバル」に行ってみました。
今日は大変寒い日でした。昼からは雨が降り出しました。写真は、12時ごろの会場風景です。広島のフードフェスティバル、呉の水産祭・・・・あれに比べると参加者は少ない感じですが、この天候では良く頑張っていました。
「地産地消」は」大切なことなので来年度は、天気に恵まれてこの「お祭」がもっと盛り上がれば良いと思いました。
安芸津町赤崎はジャガイモの名産地です。
この地域の婦人がコロッケを作って売っていました。1個100円です。1パック5個で500円です。とても美味しいコロッケでした。
わが町、東広島にも良い肉があるようです。ブランドに育ってくれればいいと思いました。牛串は１本500円です。食べてみました。国産牛がこの値段です、割安の感じがしました。
広島名物のカキ汁を売っていました。具は、カキは２個、大根、人参、ごぼう、油揚げです。味付けは味噌味です。価格は200円です。寒いのでとても大人気がありました。
東広島市豊栄町の生活研究グループは、朝5時から準備をしたそうです。とても頑張っていました。おふくろの味を思い出して、団子汁と赤飯を買いました。
February 17, 2009
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行きました （２）
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行きました （２）この博物館で僕が一番感激したのは「四季農耕図屏風」を実際に見ることができたことです。
中国では1年の稲作など農作業を一つの画面に描いた農耕図が数多く描かれています。その目的は、皇帝や為政者に農民の生活や労苦を知らせて、儒教的な政治倫理を説くことにありました。
その後、日本にも移入され描かれたと聞いたことがあります。この屏風には、江戸時代の田植・稲刈りを中心に農村の1年間が描かれていました。
この絵を見ていると、現在よりも当時の方が「心の豊かさ」があって人々は幸福に暮らしていたのではないかと思われます。
（以下の記述は、この博物館の先生のミュージアムトークを僕なりに解釈したものです。）
（左）、お正月です。猿回しが来て村は賑わっています、お年寄りが子供をおんぶして子守りをしています。とても楽しそうです。
（右）、2月ごろでしょうか、正月が終わって、春に向けての仕事が家の中ではじまりました。
（左）、田を耕して、田植えの準備です。
（右）、田植えは手先の器用な女性の仕事、男と子供は苗を投げ渡す役目です。
（左）、夏、７月、８月は田の草取りの作業があります。
（右）、交代で踏み車を踏ん用水を入れるのは男たちに仕事です。
（左）、秋の稲刈りがはじまりました。
（右）、稲刈りの後の落ち穂拾いをする老人と子供が描かれていました。老人は「やもめ」で、子供は乞食です。彼等はこの土地のものではないのです。
「ミレーの落穂拾い」でも、落穂を拾うのは土地の所有者ではありません。西洋キリスト教世界では土地の所有者は落穂を拾ってはならないことになっています。「あなたが畑で穀物を刈る時、もしその一束を畑に置き忘れたならば、それを取りに引き返してならない。それは寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない」
当時の日本にも同じような風習がありました。
（左）、村中が総出で脱穀して俵に詰めます。村中の人が仕事を分担しているいことが分かります。
（右）、俵を運ぶのは、力自慢の男たちです。俵を運ぶ力自慢が相撲の起源であることがわかります。
February 16, 2009
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行きました （１）
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行きました （１）
国立歴史民俗博物館は、京成上野駅から特急で50分、佐倉駅下車、バスで5分のところにあります。しかし、広島からは遠かった！、ここに来るためには、前日の宿泊が必要でした。
明治維新以来、日本は技術立国の建設を目指して数学・理科重視の国民教育をしてきました。その結果、物質的な豊かさを得ましたが心の豊かさを失いかけています。
これから文化立国を建設するためには、「人間の文化活動」や「人間と社会との関わり」の研究を高度化しなければなりません。
これらの研究を行っている機関のひとつが「国立歴史民俗博物館」です。
僕の認識では、「国立歴史民俗博物館」は、「国立科学博物館」や「日本科学未来館」のような見せることを重視した博物館ではなく、博物館という形態を持ちながら研究を推進している研究重視型の博物館であると思っていました。当然、サービスの悪いことを予想していました。
しかし、中に入ってみると博物館とての機能がとても充実しているのに驚きました。その上、係の人が親切です。また、多くのボランティアがいて質問に答えてくれます。博物館の教員によるミュージアムトークが定期的に行われており至れり尽くせりの感じです。とても居心地のよいところでした。
展示の方もとても分かりやすい配置になっています。第1展示室から第3展示室までは、原始・古代から中世を経て近世までをほぼ時代順に配置してありました。第4展示室には日本人の民俗世界に関するテーマを、第5展示室には近現代を配置してありました。
詳しくは、以下をクリック
国立歴史民俗博物館
展示品は、模型や模写が多いようですが、その時代の歴史や民俗を分かりやすく説明するためには、実物より模型の方がすぐれていると思いました。
第１展示室 日本文化のあけぼののコーナー
第１展示室 前方後円墳の時代（左）、第２展示室 朱印船
第２展示室 （左）瀬戸内海の貨客両用船（復元） （右）兵庫北関入船納帳 （畿内へ上がる船に課せられた関税の徴収台帳・・・船籍地、積載品目と数量、船頭名、船名が書いてある。これが発見されたため当時の瀬戸内海経済の状況が分かりはじめた。）
第３展示室 北前船
第５展示室 どこかで見たことのある風景です。
「ALWAYS 三丁目の夕日」と大分県豊後高田市の「昭和の町」の風景でした。
国立歴史民俗博物館は、京成上野駅から特急で50分、佐倉駅下車、バスで5分のところにあります。しかし、広島からは遠かった！、ここに来るためには、前日の宿泊が必要でした。
明治維新以来、日本は技術立国の建設を目指して数学・理科重視の国民教育をしてきました。その結果、物質的な豊かさを得ましたが心の豊かさを失いかけています。
これから文化立国を建設するためには、「人間の文化活動」や「人間と社会との関わり」の研究を高度化しなければなりません。
これらの研究を行っている機関のひとつが「国立歴史民俗博物館」です。
僕の認識では、「国立歴史民俗博物館」は、「国立科学博物館」や「日本科学未来館」のような見せることを重視した博物館ではなく、博物館という形態を持ちながら研究を推進している研究重視型の博物館であると思っていました。当然、サービスの悪いことを予想していました。
しかし、中に入ってみると博物館とての機能がとても充実しているのに驚きました。その上、係の人が親切です。また、多くのボランティアがいて質問に答えてくれます。博物館の教員によるミュージアムトークが定期的に行われており至れり尽くせりの感じです。とても居心地のよいところでした。
展示の方もとても分かりやすい配置になっています。第1展示室から第3展示室までは、原始・古代から中世を経て近世までをほぼ時代順に配置してありました。第4展示室には日本人の民俗世界に関するテーマを、第5展示室には近現代を配置してありました。
詳しくは、以下をクリック
国立歴史民俗博物館
展示品は、模型や模写が多いようですが、その時代の歴史や民俗を分かりやすく説明するためには、実物より模型の方がすぐれていると思いました。
第１展示室 日本文化のあけぼののコーナー
第１展示室 前方後円墳の時代（左）、第２展示室 朱印船
第２展示室 （左）瀬戸内海の貨客両用船（復元） （右）兵庫北関入船納帳 （畿内へ上がる船に課せられた関税の徴収台帳・・・船籍地、積載品目と数量、船頭名、船名が書いてある。これが発見されたため当時の瀬戸内海経済の状況が分かりはじめた。）
第３展示室 北前船
第５展示室 どこかで見たことのある風景です。
「ALWAYS 三丁目の夕日」と大分県豊後高田市の「昭和の町」の風景でした。
