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湯川さん「日本船守る会社を」 シリアでビジネス探る

朝日新聞デジタル 1月25日(日)10時5分配信

 千葉市出身の湯川さんは高校卒業後、千葉県内でゴーグルなどを扱うミリタリーショップを営んでいた。父正一さん(74)によると、経営は苦しく、両親とも一時連絡を取らなくなった。2013年12月、久しぶりに実家に姿を見せた時は、「生きることに限界を覚えた」と話していたという。

 翌月、東京都内に民間軍事会社「ピーエムシー」を設立。ホームページでは、治安が不安定な地域での情報収集活動や物資輸送、警備などを主な業務に掲げた。同社顧問の木本信男・元茨城県議(70)は「『日本の船を守る会社を作りたい。外国に護衛してもらっているのはおかしい』と話していた」と話す。

 昨年4月、単身シリアへ渡航。北部の街で反体制組織「自由シリア軍」(FSA)の拠点に留め置かれていた時、部隊が通訳を頼んだフリージャーナリストの後藤健二さん(47)と知り合った。後藤さんは昨年8月、朝日新聞の取材に「湯川さんは現地の言葉だけでなく、英語力も不十分だった」と語っていた。

朝日新聞社

最終更新:1月25日(日)18時56分

朝日新聞デジタル

 

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