新たな画像の音声メッセージの内容1月25日 1時00分
インターネットの動画サイトに掲載された画像では、写真を持つ後藤さんの姿と共に英語で話す男性の声で、「これは私と共にイスラム国に拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と述べています。
そして、安倍総理大臣を呼びすてにしたうえで、「湯川さんを殺したのは、あなただ。われわれの指導者の要求を真剣に受け止めず、72時間以内に行動を起こさなかったからだ」と述べています。
そして、「妻よ、愛している。2人の子どもに会いたい」と呼びかけたうえで、「同じことを繰り返させないでくれ。諦めないで、家族や友人、そして私の会社の同僚と共に日本政府に圧力をかけ続けてくれ」と述べました。
さらに、「イスラム国の要求は難しいものではない。彼らはもはや金を要求しているのではなく、テロリストに資金を渡すという心配をする必要はない。彼らは拘束されているサジダ・アル・リシャウィの解放を求めているだけだ。彼女が解放されれば私も解放される」と述べました。
そのうえで、「これは実現可能な要求だ。皮肉にも日本政府は極めて近いところにいる。サジダはヨルダン当局に拘束されている」と述べ、イスラム国が解放を求める女がヨルダンで拘束されているとしました。
後藤さんとみられる音声は最後に、「もう一度繰り返すが、私の命を救うのは簡単なことだ。サジダをヨルダンから解放すれば私も自由になれる」と、イスラム国が示したとみられる条件を繰り返したうえで、「妻よ、これが私のこの世での最後の数時間になるかもしれない。これを私の最後のことばにしないでくれ。総理は私を見殺しにしないでくれ」と述べています。