“拘束の1人殺害”とする画像 ネットに投稿1月25日 0時48分
日本時間24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんの画像が投稿されました。この画像では、後藤さんが湯川遥菜さんとみられる写真を持っていて、「湯川さんが殺された」とする音声が付いています。
日本時間24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんが、オレンジ色の服を着て写真を持っている画像が投稿されました。
画像の冒頭には「後藤さんの家族と日本政府が受け取ったものだ」との文字が英語で表示されます。
画像には、後藤さんを名乗る男の声で英語の音声がついていて、「これは私と共に拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と述べています。そして、家族や同僚などに「日本政府に圧力をかけ続けてほしい」と呼びかけています。
そのうえで、「彼らは、もう金は欲しがっていない。だから、テロリストに金を渡す心配をする必要はない。ヨルダンで拘束されているサジダ・アル・リシャウィという女性の釈放を求めているだけだ。彼女が釈放されれば、私は解放される。とても簡単で、実現可能なことだ」と述べ、ヨルダン政府に拘束されているイスラム国の関係者とみられる人物が解放されれば、それと引き換えに後藤さんが解放されると話しています。そして、「これを私の最後のことばにしないでほしい。私が殺されないよう安倍総理大臣に働きかけてほしい」と述べています。
解放要求・自爆テロ事件実行犯か
インターネット上に公開された映像には「彼らは仲間の釈放を求めている」と訴える後藤さんとみられる男性の音声がついていて、後藤さんの解放と引き替えに、「サジダ・リシャウィ」という名前の人物の釈放を求めています。
中東のメディアによりますと、サジダ・リシャウィはイラク人の女で、2005年にヨルダンの首都アンマンで50人以上が死亡した自爆テロ事件の実行犯の1人としてヨルダンの当局に拘束され、死刑判決を受けています。