“拘束の1人殺害”とする画像 ネットに投稿1月25日 0時09分
日本時間24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんとみられる画像が投稿されました。この画像の中では、後藤さんとみられる男性が、湯川遥菜さんとみられる写真を持っていて、この画像には「湯川さんが殺された」とする音声が付いています。これを受けて日本政府は、この画像と音声を分析してその信ぴょう性の確認を急いでいます。
日本時間24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんとみられる男性がオレンジ色の服を着て写真を持っている画像が投稿されました。
画像の冒頭で、「後藤さんの家族と日本政府が受け取ったものだ」との文字が英語で表示されます。また、画像には後藤さんを名乗る男の声で音声がついていて、「これはイスラム国で私とともに拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と述べています。
そして、「私を解放してもらうのは簡単だ。彼らはもう金をほしがっていない」と述べたうえで、ヨルダン政府に拘束されているイスラム国の関係者とみられる人物が解放されれば、それと引き換えに後藤さんが解放されると話しています。
解放要求・自爆テロ事件実行犯か
インターネット上に公開された映像には「彼らは仲間の釈放を求めている」と訴える後藤さんとみられる男性の音声がついていて、後藤さんの解放と引き替えに、「サジダ・リシャウィ」という名前の人物の釈放を求めています。
中東のメディアによりますと、サジダ・リシャウィはイラク人の女で、2005年にヨルダンの首都アンマンで50人以上が死亡した自爆テロ事件の実行犯の1人としてヨルダンの当局に拘束され、死刑判決を受けています。