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「首都圏並み80%普及目指す」関西4社局が連携しICOCA発売
大阪市交通局と南海電気鉄道、泉北高速鉄道が平成29年春から、JR西日本のカード型IC乗車券「ICOCA(イコカ)」を発売することで合意した。連携する4社局の目標は「首都圏に並ぶIC乗車券普及率80%」だ。昨年4月の消費税率引き上げに伴う運賃改定では、首都圏の鉄道で1円単位の運賃が導入される一方、関西では普及率が低く導入が見送られた経緯があり、鉄道関係者は「今回の合意は大きな一歩」と期待を寄せる。
「IC乗車券サービスのトップランナーとして関西の鉄道事業者を牽引(けんいん)していきたい」と意気込むのは、イコカを発行するJR西ではなく、大阪市交通局の担当者。「(発売後)次の5年くらいで首都圏の普及率と並ぶ80%を達成したい」と掲げる。
首都圏では普及率が8割に上るため、増税分を細かく反映できるメリットを優先。カード型IC乗車券で1円単位運賃を導入した。
対する関西の普及率は4割程度。1円単位を導入すれば10円単位の券売機利用者と運賃が二重になり、利用者の不満と混乱を招く恐れがあると判断された。南海の担当者は「IC乗車券が使いやすくなれば普及率も高まるのでは」とみる。
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