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NISAの口座 利用は半数以下1月24日 11時46分
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個人投資家を対象とする優遇税制の「NISA」が始まって今月で1年になりますが、開設された口座が実際に利用されたのは半数以下にとどまり、証券業界にとって利用の拡大をどう図るかが課題となっています。
NISAは、年間100万円を上限に株式や投資信託への投資で得られた収益を非課税とする個人投資家向けの優遇税制で、去年1月から始まりました。
日本証券業協会のまとめによりますと、インターネット専業を含む主な証券会社10社で去年1年間に開設されたNISAの口座の数は、合わせて406万余りに上りました。
しかし、口座を開設後に投資されたのは183万余り、利用率は半数以下の45.1%にとどまりました。
せっかく口座を開設しても投資を見送るケースが多かったことになり、日本証券業協会は「当初の想定より大幅に低い利用率で、課題が残る結果となった」と話しています。
NISAを巡っては、来年から非課税となる投資額の上限が年間100万円から120万円に引き上げられます。
証券業界では若い世代の利用を増やそうと、給与から天引きする形で少額でも投資できる仕組みを導入するよう企業への働きかけを強めることにしています。