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<JR山田線>復旧工事3月7日着工へ

 東日本大震災で被災し運休中のJR山田線(宮古−釜石間、55.4キロ)の復旧工事で、JR側が3月7日着工の方向で調整していることが23日、分かった。震災から4年となる前に着手し、2016年岩手国体までに一部区間の運行再開を目指す。復旧後の運営は第三セクター三陸鉄道(宮古市)に移管される。
 関係者によると、3月7日は宮古市で安全祈願式典を開き、岩手県や沿線市町村、JR東日本、三陸鉄道の関係者が出席する。
 県は来年秋の岩手国体までに、高台など比較的被害が少なかった宮古−豊間根駅間(15.4キロ)と釜石−鵜住居駅間(8.3キロ)の先行復旧を視野に入れる。沿岸被災地での競技を通じて、復興を全国に発信する。
 全区間の復旧には数年かかる見通し。被災区間が長く老朽化も激しいため、資材や人件費の高騰の影響で工期が長期化する可能性もある。復旧費210億円のうち原状復旧費140億円はJRが負担。復興まちづくりに関わる70億円は復興交付金を充てる。
 地元側は昨年12月、宮古−釜石間の経営を三陸鉄道に移管させることでJRと合意した。復旧後は山田線を挟み三鉄南北リアス線が直結され、ダイヤ改善や管理拠点統合など効率化が進む。


2015年01月24日土曜日

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