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【一冊は欲しい】美しすぎるしかけ絵本…駒形克己の世界

日本人ならではの上品な美しさをもつ絵本作家・駒形克己さん。彼の優しく静かな世界観に、実は子どものみならず大人まで魅了されているようです。その繊細な美しさをまとめました。

更新日: 2014年08月23日

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▽大人が惹かれる絵本作家・駒形克己

ミュージアムショップである絵本をパラパラめくっていたら、思わず涙目に。駒形克己「Little tree」である。まるで美しい詩の一遍を読んでいるかの様な、出来の良い短編映画を見ているかの様な作品だった。生まれて初めての絵本購入。 pic.twitter.com/1mIYUbTnzq

今日はキルヤさんで駒形克己さんの本を見に行きました。紙の使い方と抜きが美しい本が沢山。私は「なみだ」の内容に惹かれました。大変美しい本でオススメです。 pic.twitter.com/Vovt7oF0Y1

本当に絵がとてもセンスが良くてすてき。
研ぎすまされていて、構成も、色も、形も。
本というよりは、絵の色、形、動きを感じて楽しむ本。

1953年静岡県生まれ。

1986年ONE STROKE設立。
自身の子どもの誕生をきっかけに、カード絵本「LITTLE EYES」シリーズを制作。

ニューヨークMoMAミュージアムショップでの発売を機にその活動は世界へと広がる。フランス、ヴィルバーンを皮切りに個展、ワークショップ活動を開始、世界各地を巡回。

駒形克己さんの生み出す作品は、デザイン性が高く、眺めているだけでも楽しめるものばかり。
そして、そこに書いてあるお話も、短い言葉を使った楽しいお話、やさしい気持ちになるお話など、とても素敵なお話です。

濁音だけで造られた絵本、角度を変えることにより見え方が変わる絵本など、彼の作品には子どもたちの想像力を刺激するシンプルな紙・色・形がちりばめられています。

▽駒形氏のさまざまな取り組み

しかけ絵本を作る傍ら、さまざまな取り組みに挑戦し続けている駒形氏。その才能が多方面で光ります。

美術館などにて、絵本製作のワークショップも開催。

聴覚障害をもつ子どもたちのために「森に棲む動物たち」という手話絵本を制作。

▽駒形克己の静かな柔らかい世界観

絵本屋さんで見つけ、ひとめぼれで購入する人も多いという駒形氏の作品。
たしかに、大人の私たちをも惹きつける優しい魅力があります。手元に一冊置いておきたい!という気持ちもわかるかもしれません。

森をこえて、丘をこえて、風が小鳥や動物たちの声を運んで行きます。

きれいな色彩で、自然の音と世界の広がりが感じられる爽やかな一冊。

夜空に瞬く星々の豊かなイメージが、色彩を極力抑えた白と銀色の画面で、静かに語られる作品です。

フランスのグルノーブル市からの依頼で、ブックスタートとして作られました。

幾重にも重ねられた青いグラデーションの水の中で、卵からかえった親を知らないサケたちが、成長していく姿を描きます。

単純化された形と、ページごとに異なる紙の質感が美しい作品です。

はじめは小さな存在だった木が、季節の移り変わりとともに、変わっていく。
短い言葉と、街の情景をほのかにうつした背景に立つ一本の木の姿が、読む者に静かな余韻を残す一冊。

2010年ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞受賞作品。

優しく深遠な言葉に合わせて表現される美しいデザイン。光の下でページをめくるとしずくが反射して見え、幻想的な世界が広がります。

メキシコの詩人ミゲル・マルドナードとのコラボレーション作品。

ぼんやりとした半透明のページをめくると、隠れていた絵が現れていき、森の中を進む時のような発見のある絵本です。

いかがでしたか?お子さんがいる親の方はもちろん、美しい世界に癒されたい大人の方も、ぜひ一緒にページをめくってみませんか。

▽参考リンク

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natsumoto5385さん

保育に従事する仕事をしています。教育・子ども関連の記事を書くのが好きです。

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