2015年1月24日11時32分
インターネットの通販サイトで子どものわいせつな写真集の販売を仲介していたとして、愛知県警が児童買春・児童ポルノ禁止法違反(販売幇助(ほうじょ))の疑いで、ネット通販大手のアマゾンジャパン(東京都目黒区)の本社や、関連会社「アマゾンジャパン・ロジスティクス」の物流センター(千葉県市川市)を23日に家宅捜索したことがわかった。
少年課によると、昨年夏、アマゾンが管理する通販サイトで、18歳未満の少女の裸など児童ポルノが疑われる写真集が販売されているのがわかり、捜査を開始。同年9月、児童ポルノにあたる少女の写真集を販売したとして、東京都内の古書店の経営者と店員の男2人を同法違反(販売目的所持)の疑いで逮捕するなど、これまでに愛知や福岡などの書店や個人計約10業者を検挙していた。
さらに県警は、アマゾンが、児童ポルノを扱う業者がサイト上で商品を販売しているのを知りながら放置していた可能性があるとみて、同法違反容疑での家宅捜索に踏み切った。同社は違法な商品は販売しないルールを設けているが、県警は今後、押収した資料やパソコンを分析し、児童ポルノが販売された経緯などを調べる方針だ。
アマゾンは1995年創業の米アマゾン・ドット・コム社が、世界各地で運営する世界最大級のインターネット通販サイト。日本法人は2000年に設立され、書籍のほか、電子機器や食品、衣服などを幅広く扱う。物流センターは市川市のほか、堺市、佐賀県鳥栖市、愛知県常滑市、岐阜県多治見市などにもある。
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