なのに、安倍政権は、火に油を注ぐ失態を重ねている始末だ。
元外交官の天木直人氏がこう言う。
「今回の人質事件ではっきりしたのは、安倍政権の外交センスと交渉能力のなさです。交渉中なのに、菅官房長官が<期限は23日午後2時50分>という認識を示したことには、驚きました。<結論が出るまでが期限だ>ぐらいの毅然とした態度を取るならまだしも、人質を取られている側が自ら期限を切るなんて、前代未聞でしょう。なぜ手の内をさらすような真似をするのか。お話にならないですよ」
もし、イスラム国が、「日本政府が指定した午後2時50分を過ぎたので2人を処刑した」と発表したら、菅官房長官はどうするつもりなのか。
■外務省の英訳がイスラム国を刺激
さらに外務省の失態を指摘する声もある。英訳が大問題だというのだ。