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アスベスト被害 “治療方法など取り組む”1月18日 17時52分
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塩崎厚生労働大臣は大阪府泉南市を訪れ、かつて大阪南部にあったアスベストを扱う工場で働き、健康被害を受けた人たちが国を訴えた裁判が終結したことを受けて、原告団に改めて謝罪するとともに、新年度からアスベストが原因の病気の治療方法などの開発に取り組む考えを示しました。
大阪南部の泉南地域にあったアスベストを扱う工場で働き、健康被害を受けた人たちが国を訴えた裁判では、最高裁判所が去年10月、国の責任を初めて認める判決を言い渡し、一部の原告の勝訴が確定したほか、国は残る原告とも和解して一連の裁判は終結しました。
これを受けて塩崎厚生労働大臣は18日、大阪府泉南市を訪れ、裁判の原告やその遺族らおよそ60人と面会しました。
この中で、塩崎大臣は「国が健康被害を防ぐ対策を取る責任を怠ったという最高裁判所の判断を厳粛に受け止め、被害者、そしてご遺族、関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪しました。
そのうえで、塩崎大臣は「原告の皆様が、アスベストによる病気で苦しんでいることは事実であり、その治療に向け医学的な研究をしていくことはごく当然で、重要な課題だ」と述べ、新年度から、アスベストが原因の病気の治療方法や、肺がんなど合併症の予防方法の開発に取り組む考えを示しました。