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中国の住宅価格 下落傾向続く1月18日 13時24分
中国の先月の新築住宅の価格は、全国70都市のうち66都市で前の月より下落し、8か月連続で下落の数が上昇を上回るなど、住宅市場の低迷が長期化していて、中国経済の先行きへの不透明感が強まっています。
中国の国家統計局は18日、全国70の都市の先月の住宅価格を発表しました。
それによりますと、新築住宅の販売価格は前の月と比べて、▽上昇した都市は1、▽横ばいが3都市で、▽残りの66都市は下落となりました。
下落した都市の数は、前回調査した去年11月より1つ減りましたが、8か月連続で下落が上昇を上回り、住宅市場の低迷が長期化しています。
また、販売価格を1年前と比べた場合、最も下落率が大きかった東部の浙江省・杭州では10.3%下落したほか、上海で4.4%、北京で3.4%下落するなど、ほとんどの都市で値下がりしています。
中国の複数の不動産関係者は「人口の流入や住み替え需要が根強い大都市では、足元で下げ止まりの動きも見えてきたが、比較的小規模の地方都市はより深刻だ」という見方を示しています。
不動産投資の伸び悩みは景気減速の要因にもなっていて、中国政府は住宅ローンの融資条件の緩和を金融機関に促すなどの販売下支え策を打ち出していますが、不動産市況の不振による中国経済の先行きへの不透明感が強まっていて、今後の対応が焦点です。