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中国 元総書記死去10年 メディア伝えず
1月18日 13時24分

中国 元総書記死去10年 メディア伝えず
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1989年に中国の北京で起きた天安門事件で、民主化を求める学生に理解を示して失脚した趙紫陽元総書記が死去し、10年となり、17日、北京の自宅で行われた追悼の催しについて、中国の国営メディアは伝えておらず、趙氏を再評価することがいまだタブー視されていることがうかがえます。

中国の趙紫陽元総書記は、1989年の天安門事件で民主化を求める学生に理解を示し、指導部内で批判されて失脚し、北京の自宅に軟禁され10年前に亡くなりました。
命日の17日、趙氏をしのぶ追悼の催しが自宅で行われ、親族や市民たち数百人が集まりました。
この追悼の催しについて、香港や外国のメディアは伝えたものの、18日付けの新聞など中国国営の主要なメディアは伝えていません。
また、趙氏の家族によりますと、趙氏の遺骨は政府の許可が出ないため墓に埋葬することもできず、自宅に安置されたままだというということで、中国では天安門事件に関連して失脚した趙氏を再評価することがいまだタブー視されていることがうかがえます。
現在、中国の習近平指導部は法律に基づき統治する「法治」をスローガンに掲げていますが、趙氏の長女の王雁南さんは「父は、民主と法治によってさまざまなことを解決すべきだと強調していたが、この国の法治はまだ十分ではないと思う」と述べ、民主活動家の取締りなどについて強い懸念を示していました。

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