ベルギー テロ計画“リーダー格は国外に”

1月18日 6時50分

ベルギーで大規模なテロを計画していて摘発されたイスラム過激派のグループを巡り、地元のメディアは、リーダー格だったモロッコ系のベルギー人が国外にいて、捜査当局が行方を捜していると伝えています。

ベルギーの治安当局は１５日、警察に対する大規模なテロを計画していたとみられるイスラム過激派のグループの関係先１２か所を一斉に捜索し、銃撃戦の末にメンバー２人を殺害したほか、身柄を拘束した５人に対する本格的な調べを進めています。
これについて、ベルギーの複数のメディアは、捜査関係者の話として、国外にいるモロッコ系ベルギー人の２７歳の男がリーダー格で、資金調達にも関わった疑いがあるとして行方を捜していると伝えました。
この男はシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘に参加したことがあり、ギリシャかトルコに潜伏しながらグループに指令を出していた疑いがあるということです。
今回の摘発では自動小銃カラシニコフ４丁や拳銃など大量の武器が見つかっており、捜査当局は武器の入手先や背後関係を調べています。
ベルギー政府はテロへの警戒レベルを引き上げたうえで、首都ブリュッセルやユダヤ人が多く住む北部の都市アントワープを中心に軍の部隊を展開させてテロへの警戒態勢を取っています。