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「アイヌ民族、今なお格差」 札幌でシンポ 上村教授が講演

(01/24 00:01、01/24 00:24 更新)

基調講演する上村教授

基調講演する上村教授

 第21回アイヌ民族シンポジウム(札幌アイヌ協会、北海道新聞社、札幌市主催)が23日、札幌市中央区のかでる2・7で開かれ、上村(うえむら)英明・恵泉女学園大学教授が「2014年先住民族に関する国連特別総会と国際人権基準の浸透」と題して基調講演を行った。

 上村教授は、国連の人種差別撤廃委員会が昨年8月、日本政府に対して行ったアイヌ政策に関する勧告の内容を紹介。アイヌ民族とその他の日本人の間の、雇用や教育、生活水準の格差を埋める措置を「迅速化」するよう求めた点について「今なお格差が大きいのは抜本的な対策がとられてこなかったからだ。国際的な基準に照らし先住民族の権利などを考えていくことが大切だ」と強調した。

 その後、札幌アイヌ協会の阿部ユポ会長や沢井アク副会長ら5人がパネルディスカッションを行った。阿部会長は「国は憲法の中にアイヌ民族の存在を明記するべきだ」、アイヌ民族の踊りの団体で活動する川上容子さん(37)は「子供のころ、アイヌ民族であることがいやで重荷に感じていた。だが、歌や踊りを学ぶうちに誇りを持てるようになった」と振り返った。

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