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shi3zの長文日記 RSSフィード

2015-01-24

世間は動いてる。いや、動きすぎてる

 イスラム国人質問題、岡田斗司夫さん問題、もう展開が斜め上すぎてついていけない。


 昨日、久しぶりに会った人と、食事しながら「いま世界はこんなことになってるんだよ」と言ったら、ぜんぜん知らなくて驚いた。俺の世界が狭いのか。いや、でもイスラム国だぜ。


 サバゲーショップの親父だった湯川さんが民間軍事会社を立ち上げようとして単身シリア入り、拘束されるがジャーナリストの後藤さんによって解放される。が、調子に乗って湯川さんがその場に留まり、弾の入ってない銃を戦場で構えて記念撮影しようとしてたらイスラム国の戦車に囲まれ再び拘束。


 後藤さんが再び助けようと湯川さんのもとに向かったらガイドに騙されてイスラム国に売り飛ばされる。


 まあここまでなら、湯川さんがかなり危機意識の欠けた変な人だ、というだけで済むんだけど、イスラム国が作ったビデオが合成臭くて(実際、背景はグリーンバックによる合成らしいから間違いではない)、日本人は何を思ったか「クソコラグランプリ」と称してわけのわからない悪ふざけを敢行。対するイスラム国は「#タラバガ二」「#濁点のつかないロボットをあげていくタグ」など日本語を明らかに理解しないままで対抗。


 ついにクソコラにキレてイスラム国が公式Twitterアカウントを削除(これはTwitter社がBANした可能性もある)


 日本政府は金を払う気一切ナシ。まあ払うべきじゃないと思うけど。


 そもそも要求金額が2億ドル。


 何の価値もない人質に払う身代金としては高過ぎる。


 これが明らかな公務で現地に居た邦人だったりとか、やむにやまれぬ事情で拘束された人とかなら日本政府ももう少しは交渉する姿勢を見せるんだろうけど、ここまで自業自得な人たちを助ける道理はない。


 ここで政府が2億ドル、要するに200億円超の大金を払えば、世界中で邦人が誘拐されるようになるのは避けられない。そんなに効率のいいビジネスはないからだ。


 普通に考えたら、まともな犯罪者なら2億ドルを要求したりはしない。


 これはイスラム国が、そもそも人質の値打ちをよく理解しないまま「日本は金持ちだからいくらでも払うだろう」と思って適当なことを言ってるのではないかと思う。


 これが在外日本大使館を占拠して無辜の一般人とかが大勢混ざっていたら話をできなくはないが、そもそもテロリストとして勉強不足すぎるのではないか。


 ちなみに2億ドルになる前は、後藤さんの家族宛に10億円だかの身代金を要求したそうだが、それにしたって高過ぎる。


 200万円とかなら即決だっただろう。


 あれだけ大騒ぎして200万円だったらテロリストも赤字だから、ここで起死回生するには多少多めに要求する必要があるにしても、10億はどう考えても出せない。そこらへんの金銭感覚がおかしすぎる。


 クソコラグランプリにしても、#タラバガニなどの謎のタグで拡散してくるのはどう考えてもGoogle翻訳すら使いこなせていないITリテラシーの持ち主が公式Twitterアカウントの担当者であるということになるだろう。たぶん英語もちゃんと解らないのではないか。


 そこに、トドメの後藤さんのお母様の登場だ。


 「うちの息子はとても優しい子です。日本は唯一の被爆国。原発をなくしましょう。私の父は朝鮮軍の高官でした。世界平和のために私は命を差し出します(要約)」


 彼女がまともな日本語を使ってないということは、我々日本人には理解できるが、これを翻訳された外国人特派員協会の人たちはチンプンカンプンだろう。


 日本語の文法としては丁寧だが、内容が支離滅裂で意味を成してない。


 これが英語力の弱いイスラム国の担当者が聞くと


 「My son・・・・attacked by Nuclear bomb・・・Atomic power・・・My father・・・officer of army・・・for world peace・・・my life」(適当)


 みたいな断片的な単語だけを拾い、


 「何!!!こいつ、報復としてイスラム国に核攻撃を仕掛けるつもりか。そのためには自らの命も辞さないと!」


 と、混乱くらいはしたかもしれない。



 そりゃすぐ処刑できないよ。


 こんな展開、どんな小説やマンガでもあり得ない。視聴者ポカーンになってしまう。


 後藤さんのお兄さんがお母さんに会見をしないよう止めたそうだが、もうそう言う問題ではなくなってる。


 今年は年の頭から飛ばし過ぎで加速度的に燃料が投下されてついていけない。


 岡田斗司夫さんの問題も、ついにはジブリまで巻き込んで高速増殖炉のようにどんどん自ら燃料を投下して燃え上がっている。


 もう360度どこから突っ込んでいいのかわからない。


 日頃の行いなのかなあ。わからんなあ。


 竹熊健太郎さんの「スキゾ・エヴァンゲリオン」と「パラノ・エヴァンゲリオン」は凄く好きだった。

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン

庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン

庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン


 庵野さんへのインタビュー本だけど。

 ほんと、面白い。