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【サッカー】

本田が香川がPK外した シュート35発でたった1点

2015年1月24日 紙面から

UAEにPK戦で敗れ、肩を落として引き揚げる本田=シドニー(共同)

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◇アジア杯<準々決勝> UAE1−1日本(PK5−4)

 PK戦6人目、香川のシュートは左ポストを直撃して跳ね返る。UAEの最後のキッカーが決めて96年大会以来、日本のベスト8敗退が決まった。

 試合後、香川はうつむいて泣きじゃくっていた。しかし、香川だけの責任ではない。PK戦ではトップの本田がゴールのはるか上空に打ち上げた。両エースがPKを外すという、この試合、いやこの日本サッカーの現状を象徴する幕切れ。延長戦までの120分間で放った日本のシュートはUAEの3本に対してなんと35本。だが、決まったのは柴崎の1本だけだった。「決定力不足」を日本はあらためて露呈してしまった。

 「サッカーの厳しさ、一発勝負の厳しさを教えられた。今までビッグプレーヤーが(PKを)外す姿を見てきたが、そういうふうに自分が残っていくのは悔しい。なにをいっても敗者。中2日でもわれわれのほうが良いサッカーしてて。勝負を決するチャンスもあった。それができずPKにいって負けたのは何かしら自分たちの責任」と本田は試合後、険しい表情で話した。

 チャンスを数え上げればキリがない。前半から乾、本田は決定機を外し、酒井のクロスは精度を欠いた。後半、日本はさらに攻勢に出たが、乾と交代で入ったFW武藤、岡崎に代わったFW豊田も決定機を決めきれない。「悔しい、のひと言。自分も何度もあったチャンスで決め切れなかった」と武藤は落胆した。

 セットプレーでもDF吉田、森重は再三のチャンスをフイにした。

 「最後にシュートを打った選手が枠内に入れていれば、というシーンが1点とったあとの記憶だけでも3回はある。上回っていても負けるのがサッカー。前回挑戦者としてなんとか優勝したのと、優勝を期待されている中で臨んだ今回の大会では、プレッシャーというものに結局打ち勝てなかった」と本田。

 「ストライカー不在」、「決定力不足」。結局は、永遠の課題を克服できないまま、アギーレジャパンはアジア・カップを去った。

 

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