「競馬ニホン」の中央競馬情報サービス
<この情報は、JRA提供の資料を競馬ニホンで入力したものです>
2002年5月
5月1日(水)
武豊騎手は今季初のフランス遠征となった1日、サンクルー競馬場で4鞍
に騎乗、メーンのミュゲ賞(GII、1600メートル)はマーフースで3着に敗
れ、昨年(プラウドウイングス)に続く連覇はならなかった。他の3鞍は5
着が2回と着外だった。
5月4日(土)
NHKマイルカップは4番人気テレグノシス(父トニービン)が優勝、7
回目の今回、初めて内国産馬が制覇した。杉浦宏昭調教師は開業7年目、勝
浦正樹騎手はデビュー6年目でともにGI初勝利。1番人気タニノギムレッ
トは直線で進路が狭くなる不利で3着に敗れた。
米3冠レースの第1戦、ケンタッキーダービー(ダート2000メートル、18
頭)は4日、チャーチルダウンズ競馬場で行われ、9番人気の伏兵ウォーエ
ンブレム(V・エスピノーザ騎手)が逃げ切りで優勝した。
5月6日(月)
武豊騎手は6日、遠征先のフランスのシャンティー競馬場第1Rフォース
アビッシュ賞のニューディールで直線抜け出し、今年海外初勝利をあげた。
5月9日(木)
JRAは9日、ニュージーランドの障害ジョッキー、エディ・ラム騎手(33)
に9日〜8月8日まで3か月の短期免許を交付した。
5月11日(土)
武豊騎手は11日、シンガポールのクランジ競馬場で行われたクリスフライ
ヤー・スプリント(GIII、芝1200メートル)にエアトゥーレで出場し、3着
だった。また、メーンのワールドシリーズ第3戦のシンガポール航空国際カ
ップ(GI、芝2000メートル)では英国馬アトランティスプリンスに騎乗し
たが、着外に終わった。
5月12日(日)
京王杯スプリングCは11番人気のゴッドオブチャンスが1分20秒3(1400
メートル)のタイムで逃げ切り、重賞初制覇。2着に6番人気グラスワール
ドが入り、馬連配当は万馬券の波乱となった。
フランスに遠征中の武豊騎手は12日、ロンシャン競馬場で騎乗し、サンジ
ョルジュ賞(GIII、1000メートル)のメイビーフォーエヴァーで勝ち、今年
海外重賞初勝利、海外通算重賞14勝目をあげた。GIのプールデッセデプー
ラン(仏2000ギニー、1600メートル)はボウマンで3着に敗れ、日本人騎手
の海外クラシック初制覇はならなかった。
嘉藤貴行騎手は12日、マカオ・タイパ競馬場で行われた「マカオ見習騎手
招待競走」に出場、8Rは7着、10Rは6着だった。
5月14日(火)
JRAは14日、競馬法施行規則(昭和29年農林水産省令第55号)の一部を
改正する省令(平成14年農林水産省令第45号)が公布されたと発表した。こ
れまで3連勝式勝馬投票法は、勝馬投票券発売開始の時に出走すべき馬が、
3連単の場合は9頭以下、3連複の場合は16頭以下の競走に制限されていた
が、中央競馬については、一定の基準(@1開催以上の運用実績があるA投
票導入による弊害がないBファンの多くが制限解除を希望している)を満た
した場合に農林水産大臣の承認を得ることで制限を免除されることになった
もの。
5月17日(金)
皇太子ご夫妻は17日、横浜市の「馬の博物館」を訪問、春季特別展「働く
馬」を鑑賞された。特別展は交通や産業で動力としてきた馬の移り変わりや
馬具、農具などを展示、「河川輸送」のコーナーには、皇太子さまが英国の
オックスフォード大留学中に書かれた18世紀の「イギリス・テムズ川におけ
る馬利用」の研究論文も展示された。
5月18日(土)
米3冠レースの第2戦、プリークネスS(ダート1900メートル、13頭、ピム
リコ競馬場)はV・エスピノーザ騎乗のウォーエンブレムが快勝、ケンタッ
キーダービーに続き2冠を制した。
5月19日(日)
オークスは4番人気のスマイルトゥモロー(吉田)が直線で末脚を伸ばし
て快勝、2着に12番人気のチャペルコンサートが入り、1番人気シャイニン
ルビーは5着に敗れた。馬連配当は1万3590円の波乱で、桜花賞、皐月賞に
続いて、春のクラシックは3連続万馬券決着となった。吉田豊騎手は97年の
メジロドーベルに次いで同レース2勝目、2000年開業の勢司和浩調教師はG
I初制覇。オークスの表彰式のプレゼンターはJRAのキャンペーンキャラ
クターの俳優・妻夫木聡さんが務めた。
東海S(ダート2300メートル)はハギノハイグレイドが2分22秒3のJR
Aレコードで快勝、昨年に続く連覇を果たした。
5月20日(月)
JRA主催の「ダービーフェスティバル2002」が20日、東京・新宿の東京
厚生年金会館で行われた。ジョッキーコーナーには、岡部(シンボリクリス
エス)、松永(メガスターダム)、田中勝春(バランスオブゲーム)、藤田
(アドマイヤドン)、村田(バンブーユベントス)騎手が出演して舌戦を展
開、武豊騎手(タニノギムレット)はフランスから電話出演した。
5月25日(土)
2001年度JRA賞最高勝率騎手部門受賞者ケント・デザーモ騎手(米)へ
の授賞セレモニーが東京競馬場のウイナーズサークルで行われた。
5月26日(日)
ダービーは1番人気タニノギムレット(武豊)が直線鋭く伸びて快勝した。
松田国英調教師はクラシック初制覇、武豊騎手はスペシャルウィーク(98年)、
アドマイヤベガ(99年)に次いで史上初のダービー3勝を達成した。ダービ
ー4頭出しの藤沢和雄厩舎は、シンボリクリスエス(岡部)2着、マチカネ
アカツキ(デザーモ)3着でクラシック初制覇はならなかった。皐月賞馬ノ
ーリーズンは8着に敗れた。この日、小泉純一郎首相が来場、表彰式で優勝
馬の馬主に「内閣総理大臣賞」を授与した。首相のダービー観戦は1958年の
岸信介首相以来2回目。また、表彰式プレゼンターはJRAキャンペーンキ
ャラクターの俳優、小林薫、永瀬正敏さんが務めた。
5月27日(月)
東西のJRA騎手対抗サッカー大会(関東=Jスマイル、関西=バンバ栗
東)が27日、東京・江戸川区陸上競技場で行われ、2対2の引き分けだった。
5月29日(水)
ダービーで8着に敗れた皐月賞馬ノーリーズン(牡3歳、栗東・池江厩舎)
は29日、左第1指骨の骨折が判明した。全治まで要する期間は未定。また、
ダービー16着のチアズシュタルク(牡3歳、栗東・山内厩舎)も左中間手根
骨骨折が判明、全治3〜6か月と診断された。
5月30日(木)
大井競馬で日本の公営競技史上最高 400万円の“ウルトラ大万馬券”が飛
び出した。大井競馬第6R(C1選抜、13頭立て)で12番人気のユメノマジ
ックが1着、1番人気サテライトネッシーが2着、5番人気エクスアートが
3着に入り、3連単(馬番号3連勝単式)の配当が 400万 940円。的中馬券
J−H−Kは、1716通り中、1408番人気で、27万1066票中、的中は5票だっ
た。これまでの公営競技の最高配当は1973年千葉競輪の枠単 236万3180円。
競馬の3連単は今年4月に地方競馬の南関東で9頭以下限定でスタート、5
月14日の浦和競馬から頭数制限が緩和されたばかり。