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漫画家 岡崎京子さんの展覧会1月24日 5時52分
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80年代から90年代にかけて活躍し、今も熱狂的なファンに支持されている漫画家の岡崎京子さんの原画などを集めた初めての大規模な展覧会が24日から東京都内で開かれます。
昭和58年にデビューした岡崎京子さんは、自由奔放に生きる女性の姿や、人間の生と死などをテーマにした作品を次々と生み出し、熱狂的なファンに支持されてきましたが、平成8年、33歳のときに交通事故に遭って、重い後遺症が残り、今は自宅で療養を続けています。
この大規模な展覧会は、岡崎さんが生まれ育った東京・世田谷区などが初めて企画したもので、会場には、未発表の原画を含むおよそ300点が展示されています。
このうち、いじめや過食症、売春などを通して、若者の日常を淡々と描いた代表作「リバーズ・エッジ」を紹介するコーナーでは、物語を象徴する場面の原画が展示され、岡崎さんの作品の独特な世界観に触れることができます。
また、3年前に映画化された作品、「ヘルタースケルター」などの修正した跡が分かる原画も数多く展示され、制作過程の一端をかいま見ることができます。
展覧会を企画した世田谷文学館の学芸員、庭山貴裕さんは「ファンのみならず、岡崎さんを知らない若い世代にも、今も色あせることのない作品の魅力に触れてほしいです」と話していました。
展覧会は東京・世田谷区の世田谷文学館で3月31日まで開かれます。