DeNA、「ベンチャー2社同時買収」の果実

新たなキュレーションプラットフォームを開始

まとめ作成者(キュレーター)がパートナーのコンテンツを自由に使い、食に関するテーマのまとめ記事を発信する。コンテンツで連携するパートナー企業は7社を予定

既存の事業が伸び悩む中、新たな事業を育成を目指しているディー・エヌ・エーは、食分野のコンテンツに特化したキュレーションプラットフォーム「CAFY(カフィー)」の提供を始めた。

サービス開始は2014年12月。この立ち上げを後押ししたのが、10月に買収したiemo(イエモ)とペロリ。イエモは住まい・インテリア分野に、ペロリは女性向けファッションに特化した「MERY」というキュレーションプラットフォームを運営するベンチャーだ。

2社合算で社員数は約20人にもかかわらず、買収金額は総額50億円と、ディー・エヌ・エーにとっては国内では初となる大型案件だった。しかも、国内で収益化を目的としたM&Aは今回が初めてのケースだ。

サービスのほかに人材面でも注目点がある。買収後、イエモ社長の村田マリ氏(36)はディー・エヌ・エーの執行役員に就任している。村田氏はサイバーエージェントに4年務めた後、27歳でウェブ制作会社を設立。2012年にソーシャルゲーム事業をgumiに売却した経験を持つ。その後、シンガポールに拠点を移し、日本でのビジネスを続けている。今回買収されたイエモは2013年末に設立されたばかりの会社だ。

新たに経営メンバーに加わった村田氏と、キュレーションプラットフォーム推進室長である牛尾正人氏に、新規事業の狙いを聞いた。

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