夜の盛り上がりはその場限りだけど
ここ1年ぐらいでギョーカイ的な場所に関わる機会も少しだけ増えてきたのですが、そういう時に内面化しすぎていた「その場で盛り上った与太話を真に受けない方がよい」という警句は半分誤りなのではないかと思うことが増えてきました。
もちろん、大抵の事はその場の会話ネタとして消化されてしまうし、その場で「絶対やりましょう」なんて事を言っても、次の日には忘れている事のが多いのですが、翌朝にオンラインメッセージなどで「あれ、やりましょうよ」という言葉を自分を含めた誰かが言い出すと高確率で現実化しているんですよね。
動機の時代
物理的に不可能な事は出来ないのだけど、現代は色々な事がコモディティ化しているし、既にスキルがある人と繋がれる機会が多いです。あとは他者を巻き込んだり、作業時間を確保するための「動機」さえあれば、小さな初期投資でなんとかなってしまう事が多いんですよね。
以下は、「動機の時代」についてのネガティブな側面を語っていますが、これはポジティブな側面にも適用できます。結局のところで「やりたい」と思うかどうかで決まってくる事が増えたという事なのでしょう。
現代は「動機の時代」なのだと感じています。既に効率的な「やり方」についてはコモディティ化しており、捨て身になるほどの動機を抱かれたら、それを回避するのは非常に困難です。
翌朝に「やりましょう」と言われた与太話から現実化する
つまり、翌朝になって「やりましょう」と言えない/言わない大抵のことは実現しないし、翌朝になっても「やりましょう」と言える/言いたい大抵の事は実現するという非常にシンプルな話です。この性質から逆算すると、与太話を実現化するためには以下の要件が必要となります。
- 一晩を越す事のできる最低限の強度を持っていること
- 翌朝に「あれ、やりましょう」と言い出せる関係性を作っておくこと
- または、翌朝に 「あれ、やりましょう」と言われる関係性を作っておくこと
- 上記要件を満たした上でグループチャットなどを開設
そのように考えると、「巻き込む力」「巻き込まれる力」が必要となりますし、それに紐づいた「営業トークを短縮する」「選択肢に挙がる」といった事が、まさに「オウンドメディア」のミッションになるのでしょう。
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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