高浜行人
2015年1月24日05時33分
東日本大震災を境に福島県で子どもの肥満傾向が高止まりしていることが、23日に文部科学省が発表した学校保健統計調査でわかった。文科省は「運動不足や生活習慣の変化の影響が続いている」としている。
調査は毎年、全国の幼稚園児と小中高校生の5~17歳の一部を抽出して実施。身長ごとに決められた標準体重を20%以上、上回る「肥満傾向」の子どもの割合を全国平均と福島県を比べると、9歳で8・14%と15・07%、13歳で8・42%と14・43%、17歳で9・48%と13・11%。震災後の2012年度以降、多くの年齢で福島県が1位を占める状況が続いている。
文科省によると、冬に雪が積もる東北地方はもともと肥満傾向の子が多いが、震災後の福島県は特に割合が高い。放課後の外遊びが制限されたり、一部地域で登下校の距離が短くなったりといった生活環境の変化が原因とみられるという。体育の改善に取り組んでいるが、担当者は「効果が出るには時間がかかる」としている。
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