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イエメン大統領が辞意 権力の空白に懸念
1月23日 17時42分

イエメン大統領が辞意 権力の空白に懸念
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イスラム教シーア派の武装勢力と政府の対立で混乱が深まる中東のイエメンで22日、ハディ大統領が辞意を表明し、権力の空白をついてアルカイダ系の過激派組織が活動を活発化させるのではとの懸念が広がっています。

イエメンでは、新しい憲法の制定を巡ってイスラム教シーア派の武装勢力と政府との対立が続き、これまでに大統領宮殿や国営テレビ局などの政府機関が相次いで制圧されました。
こうした事態を受けて22日、ハディ大統領は「もはや政府は完全に行き詰まっている。大統領としての責任を果たすことができていない」として辞意を表明したということです。
イエメンでは「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の広がりで前の政権が崩壊し、アメリカが支持するハディ大統領のもと新しい体制作りが進められてきました。
大統領の辞任には、議会の承認が必要ですが、ハディ大統領の辞任が認められれば新体制づくりは行き詰まり、シーア派の武装勢力が拠点にする北部と、それに反発する南部との間で、対立がさらに深まるおそれが出ています。
イエメンは、フランスで起きた新聞社の襲撃事件に関与を主張するアルカイダ系のイスラム過激派組織が拠点をおいており、権力の空白をついて、活動を活発化させることが懸念されています。

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