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長崎県・対馬への侵入確認のツマアカスズメバチを特定外来生物に

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長崎県・対馬への侵入確認のツマアカスズメバチを特定外来生物に

特定外来生物指定が決まったツマアカスズメバチ(九州大・上野高敏准教授提供)

 政府は9日、長崎県・対馬への侵入が確認されている中国原産のスズメバチ「ツマアカスズメバチ」を特定外来生物に指定する政令を閣議決定した。施行は3月1日。

 環境省によると、ツマアカスズメバチは、体長が最大で3センチ程度。韓国や欧州で人間の被害や生態系への影響が問題になっている。国内では平成24年に対馬で初確認された。対馬との間に定期航路がある韓国から、船に乗って侵入した可能性が高い。

 巣を刺激すると執拗に人間を追尾することで知られ、ミツバチの捕食による養蜂業への影響も懸念されている。対馬では島全体に分布しており、九州本土に侵入しないよう同省が巣の撤去を進めている。

 特定外来生物に指定されると、輸入や飼育が原則禁止される。