東京レター
東京で暮らす外国人たちが、手紙スタイルでつづる「東京生活」
【社会】部活で熱中症、障害 兵庫県に賠償命令 顧問不在に過失2.3億円テニス部の練習中に熱中症で倒れ、重い障害が残ったのは学校側の過失だったとして、兵庫県立高校に通っていた女性(24)と両親が、県に約四億七千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は二十二日、女性側敗訴とした一審神戸地裁判決を変更し、将来の介護費用や慰謝料など約二億三千万円の支払いを命じた。 森宏司裁判長は、搬送先の医師の意見から女性は熱中症に陥ったと認定し、当日は通常の夕方と違い、日差しの強い時間帯に練習が設定されたと指摘。冒頭約三十分で出張に向かい現場を離れた顧問の教諭について「負担の重い(練習)内容を女性に指示しながら、水分補給のための休憩時間を設けなかった」とし、指導義務違反があったと判断した。 昨年一月の一審判決は熱中症と認めず、練習内容についても「過酷で厳しいものとは言い難い」と指摘。「教諭が練習の負荷を減らす指示をすべきだったとまでは言えない」として、女性側の請求を全面的に退けた。 県教育委員会は「判決内容を検討し、今後の対応を考えたい」とコメントした。 PR情報
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