2015-01-23

艦これ」ではなく、「艦これの人気」が好きだった人

艦これアニメが盛大にコケた。

たった3話で何が分かるんだ、と思うかも知れないがあの出来からしてこれから盛り返す事はないだろう。もう方向性が決まってしまった。

シリアスから日常モノだから二次創作に媚びたから、とかそういう問題ではなく、単純にアニメとしてつまらなかった、出来が悪かった。もっと根本的な問題なのだ

作画自体は決して悪くなかった(制作会社が4本掛け持ちなのにも関わらず)。映像化を前提としていないゲーム世界観を無理矢理アニメ化した結果、全編を通してシュール空気が漂っている。既存ユーザーすらこう感じたのだから艦これに触れたことのない人々はほぼ意味不明だったと思う。そういった違和感をいかに上手くごまかすか、そういった所がアニメ制作者の腕の見せ所だったはずだ。しかしそれは失敗し、評価は散々である

対照的モバマスアニメは非常に出来が良かった。それにより絵描きの移動が起き始めている。今までツイッター艦これアイコンだった人々は別のアイコンになり、今まで艦これの絵を描き続けていた人達モバマスの絵を描き始めた。

冬コミで最多ジャンルだった艦これは今年の夏コミでは激減するだろう。急速に人気が出たジャンルは同じように急速に下火になる。

人気ジャンルに乗っかればそれだけ自分の絵や同人が多くの人の目に触れる事になる。基本的オリジナルばかり描いていた私も艦これの絵を描き始めた途端、Pixiv投稿した絵に対する反応は段違いになり、ツイッターユーザー数が一気に増えた、多くの反応があるのが気持ち良くて、艦これの絵ばかり描くようになった。

アニメコケたぐらいじゃゲーム本体にはさほど影響がしないだろう、そう思っていた。2年前のサービス開始から半年ほど経って、周りの人間がみんなやっていた艦これをはじめ、ほぼ毎日ログインしてデイリークエストをこなし、それなりの額を課金に注ぎ込み(艦これほとんど課金で差が付くような要素はないが)戦果を稼ぎ、何度かランキングにも食い込んだ。フィギュアをはじめとするグッズにも手を出し、ゲームの影響で大和ミュージアム愛宕神社にも行って来た。しかし世のブラゲーソシャゲーの類の例に漏れゲーム自体基本的に単純作業なので、その内ログインする回数は少しずつ減っていった。それでもアップデートの度にワクワクしたし、同じ艦これユーザー話題を共有するのは楽しかった。艦これプレイする時間が減っても艦これの絵はずっと描き続けた。

ネット上でアニメに対する否定的な反応を見ていく内に、周りで艦これ話題が減っていく内に、

艦これに対する熱が醒めていく自分にすごく嫌悪感を持った。

ああ、私は「艦これ」が好きなんじゃなくて「艦これの人気」が好きだったんだな、と

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    そんな増田に「回転むてん丸」っていうウェブコミックをお勧めするよ。艦これみたいなほのぼのとした冒険漫画だよ。

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