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海保、説明に矛盾 馬乗り写真「女性かわした」2015年1月23日 
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海上保安官が影山あさ子さんに馬乗りする連続写真(上から下へ)。保安官は背後から左手でカメラをつかみ、守ろうとしゃがみ込む影山さんの左肩から左足を乗せて馬乗りしている=20日午後2時35分、名護市の大浦湾(金良孝矢撮影)


 名護市の大浦湾で20日、米軍普天間飛行場の同市辺野古沖移設に反対する市民らの抗議船に乗船し、海上作業の様子を撮影していた映画監督の影山あさ子さん(51)が、船に乗り込んできた海上保安官に馬乗りにされた件で、第11管区海上保安本部は22日、琉球新報の質問に対して「馬乗りになったという事実はない。過剰警備には当たらない。(海上保安官は)かじがある船体後部へ通り抜けるために女性をかわして奥に進んだ」と回答した。
 琉球新報の写真部員が撮影した写真を検証すると、海上保安官は船体後方から現れ、背後から影山さんのカメラを執拗(しつよう)に奪おうと左手を伸ばし、さらに左足を肩から乗せている。通り抜けようとする行動は確認できず、11管の説明は矛盾している。
 11管は「通路は人一人が通れるくらい。女性がこの位置にいては通れなかった」と主張したが、写真では後方から影山さんの頭に手を掛け、カメラを奪おうとつかみかかる姿が記録されている。影山さんが抵抗すると、海上保安官は肩口から左足を伸ばして馬乗りになって体重を乗せている。その後に足を引き抜いたが、通り抜けるそぶりは見せていない。
 海上保安官は馬乗りになる前にすでに船体後部にいる。「船体後部へ通り抜けるため」との11管の主張と実際の状況は食い違う。
 影山さんは「誰も見ていないと思って平気でうそをついている。海保は(私の)カメラを壊してもいいと思っているように感じた。法を守る立場なら、事実を誠実に明らかにするべきだ」と指摘した。


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